機能性表示水面下情報~213号~ 「寝つき」の力学

弁護士出身の実業家・林田です。

8月1日のこのメルマガ ”「寝つき」はどうな

るのか?” において、私はこう書きました。

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1.「寝つき」はC213を最後に認められなくな

った。その背景には、OTC側からの疑義があ

った。

2.しかし、H1013(L-オルニチン塩酸塩

表示見本)、I274(松樹皮由来プロシアニジ

ン>表示見本)は、「寝つきの向上」を認めた。

その背景には、OTC側のスタンスの変化があ

った。

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2の私の推測を裏付けるように、I717は

「GABA」で「寝つきの向上」を認めました

(>表示見本)。

GABAと言えば、上記1の変転の第1号が、

「GABA」を関与成分とする「ネルノダ」でし

た(D75>表示見本)。

当時のYDC機能性表示データベースにはこう

書いてあります(>1-4-10-03-D75

YDC-機能性表示会員になると、このデータベ

ースが見られるようになります。ご登録はこち

ら>https://www.yakujihou.com/kinousei/form-register/)。

Yamatsu2016において、入眠潜時、ノンレム

睡眠時間、起床時の気分に関して有意な改善効

果が認められている。しかし「寝つき」は届出

表示から外している。その理由は、

Yamatu2016においても外薗2016bにおいて

も入眠時間の主観的評価について有意差が検出

されなかったからとする(外薗2016aは

PSQI-J,2016bはアテネ不眠尺度を採用。いず

れも有意差なし。背景には消費者庁の方針の変

化があると思われる。薬事法ドットコム メル

マガ薬事の虎 2018年9月10日号参照。入

眠潜時を否定するために、外薗2論文を追加

したのかもしれない)

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つまり、「寝つきの改善」を自己否定するため

にわざわざSRを作り直した気配が感じられる

のです。

Dの時代からIの時代へ、バックグラウンドを

なす「力学」が変わったのです。