機能性表示水面下情報 55 号/不思議な「健康な歯ぐきの維持」

1.F36はとても不思議な受理事例です。

 商品名:PinkyFRESH
     (ピンキーフレッシュ)

 届出者:株式会社湖池屋

 届出表示:

 「本品には、乳酸菌LS1 (Lactobacillus
 salivarius TI2711株)が含まれます。
 乳酸菌LS1 は、健康な歯ぐきを維持する機能が
 あります。
 歯周組織の健康が気になる健常な方に適して
 います。」

2.「健康な歯ぐきの維持」に関し、依拠した
 アウトカムはBOP(歯周ポケットの深さ測定時
 の出血の有無)。

 プラセボ群(キシリトール+ハイドロキシ
 アパタイト)が悪化したのに対し試験品群
 (乳酸菌+キシリトール+ハイドロキシ
 アパタイト)は現状維持だったので12Wで
 群間有意差が出ています。

 しかし、キシリトール+ハイドロキシ
 アパタイトで歯ぐきは悪化するので
  しょうか?

 歯ぐきが悪化したのはブラッシング不十分
 など他の要因ではないかという気がします。

 もし、キシリトール+ハイドロキシアパタイト
  で歯ぐきが悪化するのならそれを本品が
  含んでいるというのも奇妙な気がします。

 数字だけ見ると群間有意差があるので問題
 ないのですが、中身を見ると???という
 感じです。

3.なお、この試験ではPCR(歯垢の付着指数)も
 アウトカム(副次的)で、こちらも12Wで
 群間有意差が出ています。

  が、こちらもプラセボ群は悪化、試験品群は
 改善して群間有意差が出たものです。

 キシリトール+ハイドロキシアパタイトは
  そんなに悪いものでしょうか?

4.こうやっていろいろ検討してみると、RCTでは
 なくSRにした方がよかったのではないかと
 思います。

いかがでしたか?

機能性表示について詳しくはコチラの動画で
学んでください。

 

☆緊急発売!独自の調査に基づく動画レクチャー

 機能性表示事後チェック指針決定!

 どうなる?今後の規制:機能性表示と健康食品!

   ↓   ↓   ↓
 
 http://www.yakujihou.co.jp/ydc-mri/yuryou-movie.html#C