機能性表示水面下情報 41 号/特集.メタアナリシスのトリック

1.メタアナリシスは、エビデンスの手法
   としての価値を高く評価する専門家も
  少なくなく実際定性的に文章を書き連ねる
   よりもカッコよくソフィスケートされた
  イメージを与えます。

  しかし、そのカッコよさが惑わすトリックも
  あるように思います。

2.以前、紹介した「GABA12.3mgの秘密」の中にも
  そういう事例がありますが(詳しくは有料
  レポート#15「機能性表示で血圧訴求、GABA
  12.3mgの秘密」をご覧下さい>>>
  http://www.yakujihou.co.jp/ydc-mri/yuryou-report.html#content_03_15 )。

   3月5日のセミナーで紹介したD224もそんな
  事例です。

3.届け出表示は

  「本品には大豆イソフラボンが含まれます。
   大豆イソフラボンには、骨成分の維持に
   役立つ機能があることが報告されており、
   健康な骨を維持したい方に適した食品
   です。」

  SRでは7報を採用するもいずれも群間有意差は
  不明(様式V-4,3,7)。

  その中の5報でメタアナリシスを行い
   群間有意差を導いています(>>>
  https://www.yakujihou.com/merumaga/2003010.pdf )。
 
  捨てた2報についてはこう述べています。

  「残りの2報は並行群間試験であったが、
    このうちid-72(Mori)は尿中
    デオキシビリジノリンの単位が異なったため、
     この2報をまとめてメタアナリシスは行わ
    なかった。」

4.しかし、この説明によって、7報中5報で
  群間有意差を導いたことを以て群間有意な
  エビデンスとなると言えるのか、疑問な
  気がします。