機能性表示水面下情報 36 号/GABA12.3mgの秘密(1)

1.関与成分量が少なければ生産コストが下がり
   ありがたいことです。

   そのために色んなテクニックや、はたまた
   マジックが用いられることもあります。

   血圧に関するGABAはその顕著な例です。

2.血圧アウトカムのGABAの関与成分量の最低は
   12.3mgです。

   それを導けるのが、梶本2003(健康・栄養
   食品研究)と梶本2004-2(日本食品科学工学
   会誌)なのですが、困ったことがあります。

   前者は1度高血圧者=軽症者が入っています。

  後者は、グラフはあるのですが、血圧値の
  記載がありません。

3.血圧アウトカムの場合、ご存知のように、
   軽症者である1度高血圧者を入れることが
   できますが、代わりに層別解析をしなければ
   なりません。

   梶本2003ではそれは行われていません。

   梶本2004-2は正常高値者のみで軽症者は
  入っていませんので層別解析は不要。

   その意味でもこの論文はおいしい論文です。

4.この点で興味深いのが、FSさんの届出です。

   FSさんは、D270では、梶本2004-2なしで、
   11報でMAを行っていました。

   その後、FSさんは、E293以降、E500・E583と、
   ハンドサーチで梶本2004-2を追加し12報で
   SRを作成。

   但し、MAは梶本2004-2を除く11報で行って
   います。

  そして正常高値者のみの6報で層別解析。

   共に、有意差あり。

  しかし、(1)前者は軽症者が含まれています。

  (2)後者は軽症者抜きですが、12.3mg~ とは
   なりません(12.3mgの梶本2003がないので)。

  (2)の穴は梶本2004-2をSRに足しておけば
   埋めれるものなのか?

   不思議な気がします。