1.関与成分量が少なければ生産コストが下がり
ありがたいことです。
そのために色んなテクニックや、はたまた
マジックが用いられることもあります。
血圧に関するGABAはその顕著な例です。
2.血圧アウトカムのGABAの関与成分量の最低は
12.3mgです。
それを導けるのが、梶本2003(健康・栄養
食品研究)と梶本2004-2(日本食品科学工学
会誌)なのですが、困ったことがあります。
前者は1度高血圧者=軽症者が入っています。
後者は、グラフはあるのですが、血圧値の
記載がありません。
3.血圧アウトカムの場合、ご存知のように、
軽症者である1度高血圧者を入れることが
できますが、代わりに層別解析をしなければ
なりません。
梶本2003ではそれは行われていません。
梶本2004-2は正常高値者のみで軽症者は
入っていませんので層別解析は不要。
その意味でもこの論文はおいしい論文です。
4.この点で興味深いのが、FSさんの届出です。
FSさんは、D270では、梶本2004-2なしで、
11報でMAを行っていました。
その後、FSさんは、E293以降、E500・E583と、
ハンドサーチで梶本2004-2を追加し12報で
SRを作成。
但し、MAは梶本2004-2を除く11報で行って
います。
そして正常高値者のみの6報で層別解析。
共に、有意差あり。
しかし、(1)前者は軽症者が含まれています。
(2)後者は軽症者抜きですが、12.3mg~ とは
なりません(12.3mgの梶本2003がないので)。
(2)の穴は梶本2004-2をSRに足しておけば
埋めれるものなのか?
不思議な気がします。