機能性表示水面下情報 ~193号~ エビデンスのチェックポイント(3)

今日は、「エビデンスのチェックポイント」の

3回目です。

「目の不快感に対する機能性を評価する」が

試験の目的で、「目の乾燥感」がプライマリー

エンドポイント、「目の疲労感」がセカンダリ

ーエンドポイント、という事例を検討してい

ます。

4.エンドポイントの評価

i.エンドポイントの評価指標が決まったら次

にその評価を行います。

つまり、評価指標という「物差し」で測るとど

ういう結果が得られるのか?を示します。

ii.ここでは、評価項目の数に関し、「多重性」

か「一般的には」問われますが(有意差検定は

「数撃ちゃ当たる」ので)、従来、機能性表示

ではあまり問題とされて来ませんでした。

D126 SUN KINOUクリルオイルプラスがそ

の典型的な例です(>表示見本)。

JKOMを用いた数多くの質問の中で「この数

日間、靴下をはいたり脱いだりすることはど

の程度困難ですか」だけ群問有意差が見られ、

そこから「靴下をはいたり脱いだりするとき

の膝の違和感を軽減する」というヘルスクレ

ームを導いています

(>薬事法ドットコムの分析)

iii.ただ最近は、アンケートのサブパートの合

計点で有意差が得られない場合にそのサブパ

ート内の個別の質問で有意差が得られている

としてもその採用を認めない例も出て来てい

ます。

iv.受理段階ではまだ問われていませんが、事

後チェック段階では、最近、用いた統計解析手

法(Student-t,Welch‘s-t など)とその理由を

問う例も出て来ており、何だか不気味です。

続きは次回。