機能性表示水面下情報 ~186号/後から補正した論文を届出に使う(2)

弁護士出身の実業家・林田です。

「後から補正した論文を届出に使う」の2回目
です。

モノグルコシルヘスペリジン

1.基本情報はこうです。

 1)基本的なヘルスクレーム:末梢血流・末
  梢体温の改善

  第1号は伊藤園社のA130(>表示見本)。

 2)SRの採用文献が古谷他、日本栄養・食糧
  学会誌 第 61 巻 第 5 号(2008)

  ⇒これには、「酵素処理ヘスぺリニジン
   250 ㎎(へスぺリジンアグリコン170.7
   mg相当量)とある。

 3)その後、同誌(2015 )にて「酵素処理
  ヘスぺリニジン250mg(モノグルコシジル
  へスぺリジン178mg含有)と訂正

  …との第1号は三生医薬社のD432(>表示見本)。

2.もし、ヘスペリジンアグリコン>モノグリ
 コシジルヘスペリジンという関係ならば、
 3)の補正、つまり、モノグリコシジルヘス
 ペリジン178mg含有としたことにより、「他
 のアグリコンに機能性はないのか?」とい
 う指摘は回避できます。