機能性表示水面下情報 ~180号/NMNで機能性行けるか?

弁護士出身の実業家・林田です。

1.薬理と治療2月号に、注目成分NMNの機能性
 と安全性を検討する論文が掲載されていま
 した。

 概要はこうです。

 1)株式会社CloudNineの論文

 2)健常者を対象としており、肌機能としては
  経表皮水分蒸散量、皮膚水分量、皮膚粘弾
  性などを見ており、機能性表示の試験でよ 
  く見るオーソドックスな内容。

 3)ヒト試験と合わせてin vitro試験をおこな
  っているが、これは肌機能への作用機序を
  明確にするためと考えられる。

 4)NMNで機能性表示食品が登場するのか、今
  後の進展が待たれる事例。

2.エビデンスはしっかり固めた感じですが、
 関与成分性に問題があります。

 つまり、NMNはビタミンB3から生成される
 物質です。

 これをもって、一般的な解説としてはビ
 タミンB3の一種としているものもありま
 す。

 食品分析センターの説明では、ナイアシン
 (ビタミンB3)の誘導体の一種となって
 います(>リンク)。

 ビタミンBなら、機能性表示の対象外とな
 ります。

 関与成分とするには、ビタミンB3とは異
 なることを示す必要があるように思われ
 ます。