弁護士出身の実業家・林田です。
1.薬理と治療2月号に、注目成分NMNの機能性
と安全性を検討する論文が掲載されていま
した。
概要はこうです。
1)株式会社CloudNineの論文
2)健常者を対象としており、肌機能としては
経表皮水分蒸散量、皮膚水分量、皮膚粘弾
性などを見ており、機能性表示の試験でよ
く見るオーソドックスな内容。
3)ヒト試験と合わせてin vitro試験をおこな
っているが、これは肌機能への作用機序を
明確にするためと考えられる。
4)NMNで機能性表示食品が登場するのか、今
後の進展が待たれる事例。
2.エビデンスはしっかり固めた感じですが、
関与成分性に問題があります。
つまり、NMNはビタミンB3から生成される
物質です。
これをもって、一般的な解説としてはビ
タミンB3の一種としているものもありま
す。
食品分析センターの説明では、ナイアシン
(ビタミンB3)の誘導体の一種となって
います(>リンク)。
ビタミンBなら、機能性表示の対象外とな
ります。
関与成分とするには、ビタミンB3とは異
なることを示す必要があるように思われ
ます。