機能性表示水面下情報~172号/アサヒさん、免疫受理!

弁護士出身の実業家・林田です。

先週22日にアサヒさんの免疫表示が受理され
ました(>表示見本)。

今日は本来休刊でしたが、急を要するので、
今日は特別にその話をしましょう(少々レベ
ルが高いです)。

1.まず、私は、ずっと前から免疫表示に関す
 る消費者庁の考えは以下のとおりとお伝え
 して来ました。

 1)作用機序としては、樹状細胞ののような
  免疫の司令塔が個々の免疫細胞を活性化
  させるというロジック。

  個別の免疫細胞が免疫細胞全体を活性化
  させるロジックは難しい。

 2)「健康な人の免疫機能を維持する」とい
  う届出のエビデンスとしては、

  a.体調のアンケートと、

  b.1)のエビデンスが必要で、両者の被験
   者も同一でなければならない。

 3)重なる被験者に関し、両方で群間有意差
  が必要… K社にはあり。

2.次にアサヒさんの試験は次のとおりです。

A.第1試験:「薬理と治療」2021年8月号に
 掲載

 1)pDC活性化試験(2021年1月~3月) N44 x 2

  ア)客観評価:CD86、HLA-DR

  イ)自覚症状(アンケート)→「鼻づまり」
   のみ群間有意差

 2)症状緩和試験(2020年12月~2021年3月)
  N107 x 2 →「鼻水」ほか8項目で群間有
  意差

B.第2試験:「薬理と治療」2022年9月号に
 掲載

 1)アウトカム:pDC活性及び体調
 
 2)2021年7月~9月

 3)N90 x 2

 4)「Cough」ほか5項目で群間有意差
  CD86でも群間有意差

C.Aに関し「薬理と治療」2022年3月号に訂正
 記事

 2)に関し、8wでの結果を掲載 →「鼻水」
  ほか15項目で群間有意差

3.今回の受理に第2試験は使われていない。

そこでQ&Aです。

Q.(あ)第1試験では1)と2)の被験者は別。pDC
   活性化と体調アンケートの被験者の同
   一性は不要になったのですか?

 (い)なぜ2022年3月に訂正をしたのですか?

 (う)なぜ今回の届出に使われなかった第2
   試験を実施したのですか?

A.1.(あ)について

  やはり必要です。(い)(う)をご覧下さい。

 2.(い)について

  「被験者の同一性」条件を実質的にクリ
  アーするためと思われます。

 3.(う)について

  これについては有料レポート#31をご覧
  下さい。

◎有料レポート#31

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  が語る~」

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