ハウスさんが、「薬理と治療」の10月号に、
「乳酸菌L-137摂取による免疫学的ハイレスポ
ンダーの単球活性化と免疫に関連する自覚症
状の改善 -ランダム化二重盲検プラセボ対照
比較試験の再解析-」と「乳酸菌L-137摂取に
よる免疫学的ローレスポンダーの血清I型イン
ターフェロンの上昇と上気道症状の改善 -ラ
ンダム化二重盲検プラセボ対照比較試験の再
解析-」という2つの論文を載せておられまし
た。
どちらも昔の研究を再解析したもので、あえ
て再解析しているということは機能性表示届
出に使うことを狙っていると思われます。
今日はこの2論文で機能性表示の免疫表示が
行けるのかを検討してみたいと思いますが、
その前に、私がかねてから主張していること
を改めてまとめておきましょう。
こうです。
1.消費者庁は、T細胞やNK細胞など個々の免疫
細胞が活性化されるというエビデンスでは
ヘルスクレームとして免疫表示を認める気
はない。
2.樹状細胞・pDC細胞のような免疫の司令塔が
活性化されて個々の免疫細胞が活性化され
るというピラミッドロジックが免疫表示を
認める唯一の条件(作用機序論)。
3.その上で、同一の被験者に関し、司令塔細
胞の活性化と体調の自覚症状の双方に群間
有意差が認められなければならない。
さて、今回のハウスさんの2論文の内容をまと
めると表のようになります(>表)。
とても難解な論文ですが、主張したいことは
こういうことです。
A.キリンさんのようにpDC細胞活性化はアウト
カムとしていないが、pDCに関連する「単球
CD64」「血清I型インターフェロン」という
2つの指標を抽出した。
B.前者については免疫学的ハイレスポンダー
(免疫機能が良好に機能している者)とい
う括りで層別解析すると、そのアウトカム
及び体調自覚症状において群間有意差が認
められる。
C.後者については免疫学的ローレスポンダー
(ストレスを感じている者)という括りで
層別解析すると、そのアウトカム及び体調
自覚症状において群間有意差が認められる。
こうしてまとめてみると、私が示している条
件に合わせるために、このような再解析論文
をまとめ上げたことが見えて来ます。消費者
庁の免疫表示に関する運用実態が、私が主張
しているように動いてことも見えて来ると思
います。
個々の免疫細胞活性化のエビデンスを示して
免疫表示の届出を行い、差戻しを受けて挫折
している方々には、一つの救済ロジックを示
したものとも言えます。
かねてから主張しているように、免疫表示に
情報なしにトライしても道は開けません。
その情報の司令塔になることが私のMISSION
であり、それをコンサルという形でみなさま
に具体的に提供しています。
免疫表示で挫折している方には私のコンサル
をお受けになることをお勧めします。
ハウスさんは今後どうなるのか?
私の見立ては、私のコンサルを受けている方
にはお示ししたいと思います。
コンサルのお問い合わせはinfo@yakujihou.com
問い合わせ係まで。