機能性表示水面下情報 ~160号/アサヒさん新論文で読める免疫表示の現状と将来

弁護士出身の実業家・林田です。

薬理と治療vol.50.no.9(22年9月号)にアサ
ヒグループさんのL92免疫論文が掲載されまし
た。

これはとても重要な意味を持ちます。

まず、これまで私がお伝えして来たことを確
認しておきましょう。


1.免疫表示に関して消費者庁が内部的に設計
 している受理基準は、次のようなものと思
 われます。

 1)pDC細胞のような樹状細胞が免疫細胞を
  活性化させ、体調維持に役立つというロ
  ジックであること。

 2)pDC細胞活性化(指標はCD86など)と体
  調維持(指標は体調アンケート)と2つ
  のエビデンスにおいて群間有意差が必要。

 3)2)の2つのエビデンスの被験者は同じで
  なければならない。

2.抗加齢協会様がご提案されたT細胞やNK細
 胞など個々の免疫細胞の活性化だけでは、
 免疫表示のヘルスクレームは認められそう
 にない。

3.2の点で大半の届出企業は転んでいるが、
 1の方向性でいいところまで来ている企業

 が2社ある。

3のうちの1社がアサヒグループさんです。

アサヒグループさんは、薬理と治療vol.49.
no.8にも論文を掲載されています。

まず、タイムラインをまとめるとこんな感じ
です(>タイムライン)。

第1試験雑誌掲載の前に第2試験を始めておら
れる点が重要です(消費者庁の感触が影響し
ている気がします)。

第1試験と第2試験の比較を表にまとめるとこ
んな感じです(>)。

第1試験では、体調試験のN>pDC試験のNで、
全体としては同一でなく、但、N=44に
絞ると(層別解析)同一となっていました。

しかし、層別解析の場合の体調試験の有意差
は鼻づまりのみでした。

これを巻き返したのが第2試験です。

体調試験のN=pDC試験のNで、体調試験は5
項目で有意差が出ています。

この推移を見ると、事態は私が言っている
とおりに流れていることがわかると思いま
す。

私が常々言っているように、T細胞やNK細胞
など個別の免疫細胞の試験を高額で行って
も道は開けません。

この事態は今後どう進むのか?

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