こんにちは。YDCのミッシーです。
年内の機能性表示最新情報はこれが最後の更新
となります。そこで今回は、2024年の機能性表
示を振り返ってみたいと思います。
今年は紅麹事件から始まり、その影響による制
度の改正など、機能性表示にとっては大きな転
換点となる1年でした。
紅麹事件以降、機能性表示食品を含めた健康食
品については、売上が大きく減少したと言われ
ています。機能性表示の申請件数も減少してい
るということも報じられています。
12月17日時点での受理はJ738までです。一方、
過去3年程度の同時期での受理状況は以下の通
りです。
2023年 836件
2022年 862件
2021年 811件
例年と比べて100件程度の減少と言ったところ
でしょうか。
近年では概ね年間1400件以上が受理されていま
したから、減ったと言っても1000件を下回るこ
とはなさそうです。また、来年の3月末には
PRISMA2020対応の猶予期間が終わるため、滑り
込み的な駆け込み需要もありそうで、最終的に
は例年と変わらない受理件数になる可能性もあ
ります。
さて、そのPRISMA2020ですが、受理状況を見て
いると現時点では対応がまだまだ進んでいない
という印象があります。特に気になるのは、
OEMや原料メーカーさんが提供しているSRに関
して、PRISMA2020対応で受理されている事例が
少ないことです。あと3ヶ月でどの程度出揃っ
てくるかにもよりますが、来年度の新規の申請
には影響があるかもしれません。
最後に、今年の目新しい訴求領域についてです。
ちょうど昨年の今頃、このメルマガで、2024年
はフェムテック系の事例が増えるのではないか
と予想していましたが、これは的中でした。今
年は、ラフマによる月経前症状に関する事例
( I1057など)が多く受理されています。
一方で、新しい領域の開拓については微妙なと
ころです。「視力の維持」「のどの乾燥感の軽
減」など、興味深いヘルスクレームの事例はい
くつか出ているものの、例えば「免疫」のよう
な大きなトピックはお預け。来年以降に期待し
たいところです。
それでは皆様よいお年をお迎えください。また
来年メールしますね。