機能性表示最新情報 373号 / 新基準でのパッケージ

こんにちは。YDCのミッシーです。

今年の9月1日から始まった機能性表示の新基
準ではパッケージにもいくつかの変更点があり
ます。また猶予期間とは言え、そろそろ皆様も
対応を考え始めていることかと思います。そん
ななか、気になる点を二つご紹介したいと思い
ます。

今回の新基準では、例えば研究レビューで申請
した場合、機能性表示の抜き出し表示には、成
分名を主語として、末尾は「・・・が報告され
ています」でまとめることが、消費者庁の説明
会の凡例で示されています

https://www.caa.go.jp/notice/assets/food_labeling_cms201_240823_01.pdf)。

こうなってくると、あまり長い機能性表示の文
言の場合には、パッケージの表示面積を圧迫す
ることになります。何とか短くできないか、と
いった相談があるのですが、これは一筋縄では
いきません。エビデンスとの対応関係にもより
ますが、できることと言えば、「てにをは」レ
ベルで表現を変えたり、可能であれば成分名を
略称で表記する、と言ったことぐらいでしょう
か。

例えば、
3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピ
オン酸→HMPA
酢酸菌GK-1(G. hansenii GK-1)→酢酸菌GK-1
のような例です。

とは言え、そういう対応をしても短くするには
限度があります。なんとかするためには、SRな
どの作成時点で文言を吟味する必要があるで
しょう。

これまでは、機能性表示の文言にはともかく言
えることを全部詰め込むというのが好まれる傾
向にあったと思います。しかし今後は、取捨選
択しないと困る場面が出てくるかもしれません。

さて、
抜き出し表現関連で気になっている点がもう一
つ。それは商品名自体が機能を謡っているよう
な場合です。少し極端な例を挙げると、「食後
血糖値の上昇を抑えるサプリ」というのが商品
名だった場合はどうでしょうか。パッケージの
デザインにもよるでしょうが、このような商品
名は、それそのものが抜き出し表示として見ら
れる可能性があります。

そうなると、商品名に対して、主語としての成
分名をつけ、さらに研究レビューであることを
示す語尾を付けて、などというややこしいこと
にもなりかねません。機能を謡うような商品名
を付ける際は、よく検討した方が良いのではな
いかと思います。

それでは、またメールしますね。