こんにちは。YDCのミッシーです。
少し前のことになりますが、11月7日に消費者
庁から機能性関与成分に関する検証事業として、
買上調査の結果が公表されました。これによる
と、「関与成分等の含有量が申請等資料の記載
どおりと確認できたもの」は以下のようになっ
ています。
特別用途食品 100%(n=2)
特定保健用食品 100%(n=2)
機能性表示食品 97.6%(n=84)
残念ながら機能性表示食品では2件ほど含有量
が規格を下回った例が見つかっています。調査
数が84件と、他二つに比べて多いため、そいう
結果になるのもむべなるかな、と言いたいとこ
ろですが、よく考えると深刻な数字かもしれま
せん。
買上調査は毎年度行われているもので、過去5
年間の結果を見ていくと次のようになります。
令和5年度 97.6%(n=84)
令和4年度 98.1%(n=103)
令和3年度 98.77%(n=81)
令和2年度 98.75%(n=80)
令和元年 98.34%(n=60)
概ね規格が守られているのは98%前後であり、
毎回1~2件程度は規格を下回る商品が見つ
かっていることになります。ただ、これはあく
まで母数を80件から100件程度として調査をし
た場合の話で、現在機能性表示全体を見ると、
撤回されたものを除いても6500件以上の事例が
あるので、全数を調査するともっと増えるのか
もしれません。
規格を下回った事例の原因についても報告され
ていますが、気を付けたいのは以下の二つで
しょうか。
平成5年度 事案1
製造時、原材料中に機能性関与成分は十分含有
されていたが、喫食時の状態では機能性関与成
分の量が申請等資料に記載された含有量を下
回っていた分析結果となった。
平成4年度 事案2
機能性関与成分を含む原材料を十分配合してい
たものの、機能性関与成分の減衰を見越した品
質管理が行われていなかったため、賞味期限内
の機能性関与成分量を担保できず、申請等資料
に記載された含有量を下回る分析結果となった。
どちらの場合でも、その商品は販売中止となり、
届出も撤回となっています。含有量が初めから
不足しているのは論外ですが、こういう事案は
絶対に起こらないとは言えないので、むずかし
いところですね。
それでは、またメールしますね。