機能性表示最新情報 367号 / これまでのNMN事例

こんにちは。YDCのミッシーです。

先日、とあるネットのニュースでブロッコリー由

来NMNの事例が受理され、植物由来のNMNとし

ては初である、と報じれらていました。下記の

事例です。

J604 ビューティーシード Broccoli

 NMN(ブロッコリー・エヌエムエヌ)

「本品にはNMN(β-ニコチンアミドモノヌクレ

オチド)が含まれます。NMN(β-ニコチンアミ

ドモノヌクレオチド)には、肌が乾燥しがちな

方の肌の潤いおよび肌弾力を維持する機能が

報告されています」

機能性関与成分名としては「 NMN(β-ニコチ

ンアミドモノヌクレオチド)」となっています

が、様式3の原材料を見ると、たしかに「ブ

ロッコリー由来NMN」とあります。気になった

のでこれまでのNMN事例をまとめてみました。

NMN事例はJ604を含めると、これまでに5例

あります。

I230 肌弾力、保湿 125mg

J298 歩く力、握る力 250mg

J311 歩行速度の維持 250mg

J332 肌弾力、保湿、歩行能力、握力、立ち上

がり 300mg

J604 肌弾力、保湿 125mg

それぞれの原材料欄を見ると、ブロッコリー由

来などの、由来を示すものはJ604以外にありま

せん。

I230はRCTによる届出で、残りは全てSRですが、

そのSRもそれぞれ異なっています。そこで今回

のJ604ですが、島本2023の1報を採用していま

す。このSRでは機能性関与成分の定性的性状と

して以下のようにあります。

「採用文献と本届出品に含まれるNMN(β-ニコ

チンアミドモノヌクレオチド)は、同じ製法で

作られた同等品であり定性的性状に違いはない

ため、本品に含まれるNMN(β-ニコチンアミド

モノヌクレオチド)と、本研究レビューで効果

が認められたNMN(β-ニコチンアミドモノヌク

レオチド)は同一なものであると判断され、本

届出品に外挿可能である。」

ところでこの島本2023ですが、実はI230のRCT

の論文と同一のものです。論文中にはNMNの製

法や由来についての記載はありませんが、J604

のNMNが島本2023のNMNと同じ製法で作られ

たというのであれば、I230ともイコールというこ

とになります。つまり、植物由来のNMNは初で

はなかったということです。

なお、島本2023については、J332でも採用され

ています。J332は、肌SRと歩行・筋力SRの二本

立てですが、肌SRについては島本2023の1報採

用です。このSRでは、NMNの同等性に関し、定

量的に同等である旨は記載されていますが、定

性的にどうなのか、由来はどうなのか、という

点が記載されていないため、J332が植物由来の

NMNかどうかは不明です。

それでは、またメールしますね。