機能性表示最新情報 285号 / 肌弾力の指標

こんにちは。YDCのミッシーです。

それでは今回の機能性表示最新情報をご紹介
します。

◆H932 イヌリーナS

「本品にはイヌリンが含まれます。イヌリン
は肌の保湿力(バリア機能)を高め、肌の弾
力を維持することで、肌の健康を守るのを助
ける機能があることが報告されています。」

届出者はフジ日本精糖さん。1報採用のSRで
す。フジ日本精糖さんは原料メーカーとして
イヌリンを販売されていますが、今回新たに
肌への訴求を加えたことになります。

肌への弾力を訴求する事例はずいぶん増えて
きたように思います。成分としても、例えば、
GABAやカツオ由来エラスチンペプチド、サケ
鼻軟骨由来プロテオグリカン等々、あります。

肌弾力の測定には主にCutometerを使用しま
す。この機器では肌弾力についてR0からR9ま
での指標を用いて測定するのですが、この指
標の内どれを採用するかは事例によって異な
るようです。

今回のH932では、総粘弾性(R2)のみを指標
として取り上げており、この指標が妥当性の
ある旨を別紙様式5-3で述べています。

他方、先ほど挙げた他の成分を見ると、

GABAは、総粘弾性(R2)、正味の弾性(R5)、
戻り率(R7)

カツオ由来エラスチンペプチドは戻り率
(R7)

サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンは、肌の回
復力(R6)肌弾力(R8)

…といった具合です。

例えば認知機能などの場合では下位の項目ま
で明確にすることが求められますが、肌弾力
についてはそういうことはなく、いずれかの
指標で有意差が出ていれば「弾力」として受
理されているのが現状です。

弾力についてはこのままの方針で進んでいく
のか、いずれなにかしらのコンセンサスやガ
イダンスができるのか、興味深い所ではない
でしょうか。

それでは、またメールしますね。