機能性表示最新情報 268号 / 腰訴求の評価指標

こんにちは。YDCのミッシーです。

先日、友人が長時間の座り仕事が腰にくる、
とこぼしていました。私は腰よりも肩こりの
方が酷い方ですが、皆様はいかがでしょうか。

今回の機能性表示最新情報は、そんな腰に関
する事例をご紹介します。

◆H382 膝腰の友

「本品には非変性Ⅱ型コラーゲンが含まれて
います。非変性Ⅱ型コラーゲンは膝(ひざ)関
節の柔軟性・可動性を助け、歩く、階段の昇
り降り、しゃがむ、正座する、正座や椅子か
ら立つといった日常生活における膝や腰の違
和感の軽減、寝返り、腰を反らす、腰をひね
る時の腰の違和感の軽減、スムーズな歩行や
階段の昇り降りをサポートすることが報告さ
れています。」

届出者は龍泉堂さん。龍泉堂さんと言えば、
非変性Ⅱ型コラーゲンの原料メーカーとして、
これまでもSRの提供を行っていました。今回
のH382はそのリニューアル版といったところ
でしょう。以前のものは、以下のような事例
です。

◆A95 関節の友

「本品には非変性Ⅱ型コラーゲンが含まれて
います。非変性Ⅱ型コラーゲンには関節の柔
軟性、可動性をサポートすることが報告され
ています。」

一目見て、届出表示が大幅に増えていること
がわかります。特に注目したいのが、新たに
追加された「腰」についての訴求です。

これまでも腰の訴求はいくつかありましたが、
「寝返り、腰を反らす、腰をひねる時の腰の
違和感の軽減」というのは、初出の表現です。

これまでにあった腰関係の事例には以下のよ
うな表現があります(該当部分のみ抜粋。
カッコ内は評価指標)。

■A238「日常生活(立ち上がる、かがむ、起
き上がる等)で生じる腰の不快感を軽減する」
(VAS、JLEQ)

■E807「日常生活で疲れを感じやすい方の一
時的な身体の疲労感を軽減し、腰の負担を感
じやすい方の腰の不快感を和らげる腰の負担
を感じやすい方の腰の不快感を和らげる」
(VAS)

■F647「日常生活中の中腰・前かがみ時に生
じる腰の不快感を軽減する」(VAS、JLEQ)

単に「腰の不快感を和らげる」としている
E807はVASのみですが、具体的な腰の動作を
伴う、A238、F467では、VASに加えてJLEQを
指標としています。もう少し細かく見ていく
と、JLEQで腰の不快感の軽減を導き、VASに
よってより具体的な(立ち上がるや中腰・前
かがみ時など)を導く、という形です。

今回のH382でも上記に倣い、従来(A95)の
時は1報だったSR を3報に増やし、その中で
Shiojima2022が VAS、JLEQでの評価を行って
いて、届出のキーとなる論文になっています。

一方、E807はVASによって腰の不快感の軽減
を導くという、H382などとは別のパターンに
なりますが、これはE807では同時に疲労感
(疲労感VAS)の評価を行っており、そこか
ら派生したものであることが要因かもしれま
せん。

いずれにしろ、A238、F647、そしてH382の評
価から考えると、腰の訴求ではVAS+JLEQを評
価するのが良さそうですね。

それでは、またメールしますね。