機能性表示最新情報 257号 / 血糖値を元に戻しやすくする機能性

こんにちは。YDCのミッシーです。

それではさっそく今回の機能性表示最新情報の
ご紹介です。

◆H183 アクティボディ顆粒b

「本品には3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニ
ル)プロピオン酸 (HMPA)が含まれます。3-(4-ヒ
ドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸
(HMPA)は、食後血糖値が高めの方の食後に上昇
する血糖値を元に戻しやすくするのをサポート
する機能が報告されています。」

届出者は丸善製薬さんで、1報採用のSR。

今回注目したいのは「食後に上昇する血糖値を
元に戻しやすくする」という表現です。これは
少し耳慣れない言い回しですが、過去に一つ事
例があります。

E352 林原トレハロースGT(ジーティー)

「本品にはトレハロースが含まれます。トレハ
ロースには、食後に上昇した血糖値を元に戻し
やすくする機能があることが報告されていま
す。」

「食後に上昇する血糖値を元に戻しやすくす
る」は、よく用いられる食後血糖値の上昇抑制
とは、似て非なる機能性です。上昇抑制の場合
は、文字通り、75gOGTT試験によって30,60、90、
120分後の食後血糖値の上昇が抑えられているこ
とを確認します。

対して「食後に上昇する血糖値を元に戻しやす
くする」の場合は、食後血糖値の上昇度合いに
ついては、プラセボも試験品もあまり変わりま
せんが、上昇がピークを迎える60分後あたりか
ら、試験品の方がより急速に血糖値が下降し始
め、空腹時血糖値に近い値へと戻っていきます。

今回のH183でも、 75gOGTTの120分後に、試験品
の方がプラセボと比較して有意に低下していた
ことを根拠としています。

作用機序の面でも両者は異なります。上昇抑制
の場合は、糖の吸収を阻害することが主な作用
となりますが、元に戻しやすくする、の場合は
上昇してしまった血糖値に対する糖代謝機能を
活性化することが主な作用となります。

「血糖値を元に戻しやすくする」は、これまで
E352に続くものはありませんでしたが、 今回2
例目が出たことで、今後は類似の届出表示が出
てくるかもしれませんね。

それでは、またメールしますね。