機能性表示最新情報 255号 / 最小紅班量のグラフはOKか?

こんにちは。YDCのミッシーです。

まだ夏はこれからだというのに、連日続く猛暑。

肌を焼くような日差しに、紫外線対策が欠かせ
ない方も多いことかと思います。

今回の機能性表示最新情報は、そんな紫外線訴
求に関するお話です。

それではさっそく、事例をご紹介します。

◆H120 ぷるキラまもる君

「本品には魚由来コラーゲンペプチドが含まれ
ます。魚由来コラーゲンペプチドには、肌弾力
性を維持し、肌の健康に役立つ機能性があるこ
とが報告されています。また、紫外線により肌
が赤くなりやすい方の肌を紫外線刺激から保護
するのを助ける機能性があることが報告されて
います。」

この届出表示を見て、うまい表現だなと思いま
した。どうしてそう思ったのか説明する前に、
まずはこれまでよくあった紫外線訴求の一例を
見てください。

「本品にはアスタキサンチンが含まれます。抗
酸化作用を持つアスタキサンチンは、紫外線刺
激から肌を保護するのを助ける機能性、紫外線
を浴びた肌を乾燥から守り、肌のうるおいを守
る機能性が報告されています。」

どちらも紫外線刺激から肌を保護するのを助け
る、という訴求は同じですが、H120 では、
「肌が赤くなりやすい方の」という表現を入れ
ています。

どちらの事例でも、紫外線保護の指標としては
MED (最小紅班量)をつかっています。MEDは
紫外線が当たった時に肌が紅くなる度合いを測
定するもので、肌の赤みが少なければ、紫外線
から保護されているということになります。こ
れは他の紫外線系の事例でも、基本的に同じよ
うな指標が 採用されます。

それでは、二つの事例について広告でグラフを
掲載することを考えてみてください。

従来事例の場合、「紫外線刺激から肌を保護す
る」に対して、肌が紅くなったかならないか、
という結果のグラフを提示することになります。

SR通りのものだとしても、届出表示の表現と
データにギャップがあります。最近の消費者庁
の広告に対する厳しさを考えると、このミス
マッチ感には懸念があります。

一方、H120の場合は、「紫外線により肌が赤く
なりやすい方の肌を紫外線刺激から保護する」
という表示に対して、肌が紅くなったかならな
いかという結果を提示するわけですから、
ギャップはありません。これが、H120の表現が
うまいと思った理由ですが、いかがでしょうか。

それでは、またメールしますね。