こんにちは。YDCのミッシーです。
3月25日に、トクホや機能性表示に係る に関す
る検証事業(買上調査)の結果が公表され、そ
れによると、機能性表示食品で1品目、成分が
記載どおりに含有されていなかったことが報告
されています。
この調査は毎年行われていて、令和元年、令和
二年にもそれぞれ1品目、機能性表示で含有量
不足が報告されていましたが、この2件について
はいずれも単一の農林水産物のみが原材料であ
る加工食品であり、機能性関与成分の含有量に
ばらつきが生じることがあり得るもの、とされ
ていました。
ところが今回の報告ではそのような記載はなく、
どうやらサプリメント形状の商品での含有量不
足であるようです。今後、撤回など何かしらの
動きになっていくのかもしれません。
皆様も、受理された後の品質管理にはくれぐれ
もお気を付けください。
さて、
届出表示のご相談でしばしばあるのが、運動能
力の向上や、筋肉の増強のような表現は可能だ
ろうか、というものです。
そういう方々にとっては残念なことですが、機
能性表示は健康の維持・増進を前提したもので
すから、アスリートやスポーツをする人に向け
て、より身体能力がアップするかのような訴求
は認められていません。
それでも、運動関連となにかしら結びついた表
現はできないかと考えてみると、既存の事例の
中で参考になりそうなものは二つあります。
一つ目は、運動による脂肪燃焼です。
G603 FIRE BURST(ファイヤー
バースト)
「本品にはヒドロキシクエン酸(HCA)が含まれ
ます。ヒドロキシクエン酸(HCA)には、運動
中の脂肪の燃焼を高める機能があることが報
告されています。」
これはエルゴメーターによる運動中の呼吸交換
比(酸素摂取量と二酸化炭素排出量の比)から、
脂肪燃焼の促進を評価しています。
脂肪を消費しやすくする、で人気のブラックジ
ンジャー由来ポリメトキシフラボンも、これと
同じような試験デザインのエビデンスをつかっ
ていますが、エルゴメーターによる運動が軽度
のものであるとして、「運動中」ではなく、
「日常活動時」と表現しています。
二つ目は、運動後の疲労感の軽減です。
G719 梅酢ドリンク 飲む梅干
「本品には、クエン酸が含まれます。クエン酸
は日常生活における軽い運動後の一時的な疲
労感を軽減することが報告されています。」
こちらは主にクエン酸で使われている表現です
が、試験内容としては単純なもので、運動後に
疲労感VASの評価を行うだけです。
上記二つ以外に思い浮かぶものとしては、歩行
や筋力などの訴求もありますが、あれらはいず
れも、加齢によって衰えるところを維持する、
という建付けになっており、スポーツ志向の人
には適しません。
よって、運動関係を訴求に織り込みたいのであ
れば、脂肪燃焼か疲労感の軽減にもっていくの
がベターということになります。
それでは、またメールしますね。