機能性表示水面下情報~283号~ どうなる?層別解析

元政府委員、YDC(薬事法ドットコム)社主の

林田です。

今日は層別解析に関するQ&Aです。

Q.4月12日のミッシーメルマガ「更年期症状

と疲労感」は、「中高年期の健常な女性」とい

うJ1022の届出表示について論じていました

(J1022>表示見本)。

そして、これは、第二論文の層別解析から導か

れている、とありました。

曰はく、「そこで第二論文として、被験者の年

齢を40歳から50歳代に絞った層別解析を実

施しています」。

しかし、層別解析を後付けで用いることはNG

になったのではないですか?

A.1.層別解析を後付けで用いることが4月1

日からNGになったのはその通りです。

手引きにはこうあります。

「臨床試験公開データベースに登録するに当た

って、研究計画の事前登録を行う場合、研究計

画のうち、特に、試験名、主要アウトカム評価

項目、副次アウトカム評価項目(必要に応じて

設定する場合に限る。)、試験デザイン、介入、

適格性(参加者に係る主要な選択基準及び除外

基準)、目標参加者数、研究費提供組織(資金

提供者)、倫理審査委員会による承認等につい

ては、事前登録時に登録を行うこと。機能性の

実証に係る項目(主要アウトカム評価項目、副

次アウトカム評価項目、試験デザイン、介入、

適格性等)に関して正規の手続を踏まずに事前

登録後に実質的な変更を行った研究について

は、機能性表示食品の機能性に係る科学的根

拠とすることはできない。」

2.ただ、J1022は、以前の届出なので、その問

題は問われていない、ということです。