機能性表示水面下情報 ~282号~ PRISMA2020・「協議会」の解説(2)

元政府委員、YDC(薬事法ドットコム)社主の

林田です。

今日もPRISMA2020に関する「協議会」解説

についてのQ&Aです。

Q.

「協議会」解説は、#5 適格基準に関し、

「PICOSは詳細に記載することが望ましい」

としていますが、具体的にどうしたらよいので

しょうか?

A.

1.「日本人健常者が、GABAを継続摂取する

ことは、プラセボの摂取と比べて、肌の健康を

守るのを助けるか」について検証する例を示し

ます。

 P:日本人健常者

 I:GABA含有食品の経口摂取

 C:プラセボ(GABAを含有しない食品)の

  経口摂取

 O:肌の健康

 S:RCT

2.対象者

P:「日本人健常者」とした。

※〔疾病に罹患している者、妊産婦(妊娠を計

画している者を含む)、及び授乳者を除く。〕

年齢については制限を設けない。人種について

はPでは日本人としているが、肌の保湿や弾

力のメカニズムについて人種による大きな差異

があるとは考えられないため、日本人以外を対

象とした研究であっても、このグループに含ま

れることとした。

3.介入

I:「GABA含有食品の経口摂取」を介入とした。

このグループに関しては、GABAの配合量

が不明確な場合や、GABA以外にアウトカム

への影響が明らかな成分を含む報告は除外す

る。ただし、GABAの配合量、摂取期間につ

いては特段の制限を設けなかった。

4.対照

C:「プラセボ(GABAを含有しない食品)の経

口摂取」を対象とした。

GABAやその他アウトカムへの影響が明らかな

成分を含有する場合には原則として除外するが、

当該の成分の含有が微量であり、アウトカムに

影響しないと判断する場合は、このグループに

含まれることを可能とする。

5.アウトカム

O:「肌の健康」とした。

主要アウトカムとして皮膚又は肌への作用につ

いて検討している研究を対象とした。この場合

の肌の健康とは、保湿機能や弾性機能の維持と

定義する。このため、保湿や弾性の代表的な指

標である、角層水分量、経皮水分蒸散量、キュ

ートメーターによる弾性パラメータのデータが

対象となる。角層水分量、経皮水分蒸散量につ

いては、測定方法や測定機器の制限は設けなか

った。その他の効果指標によるデータ(油分やキ

メ、シミなど)やアンケートによる主観評価など

は含めないこととした。

6.研究の種類

S:ヒトを対象とした「ランダム化比較試験

(RCT)」とした。

採用する文献について英語または日本語で記載

された原著論文であることを原則とした。短報、

報告については試験内容が特定できる場合のみ

採用することとした。会議録については採用し

ないこととした。検索対象期間については制限

を設けなかった。