機能性表示水面下情報~249号~ ぶれるPRISMA2020(2)

弁護士出身の実業家・リーガルマーケティング

創始者の林田です。

前回は、PRISMA2020に準拠した適格基準#5

の書き方に関し、当局の審査のぶれを実例でお

示ししました。

結局、前回の(C)や(D)のような「グループ化」

にふれない書き方でもよしとする担当者もいれ

ば、「グループ化」の記述にこだわる担当者も

いる、ということだと思います。

であれば、適格基準#5に関しては後者に基準

を合わせるしかないと思います。

そうするとこうなります。

修正前の届出

「<PICOS>

P:肌の乾燥と弾力が気になる健康な成人男女。

疾病に罹患している者、未成年者、妊産婦(妊

娠を計画している者を含む)及び授産婦を対象

とした試験は除外。皮膚の乾燥やたるみといっ

た自覚症状があるものの、皮膚を専門とする医

師により治療の必要がないと診断された被験者

は除外しないものとした。

I:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■を含む食

品(食品形態は問わない)の経口摂取を介入と

した。ただし、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■■■■の配合量が不明確な場合や、■■■■■■■■

■■■■■■■■■■■■■■■■■以外にアウトカムへの

影響が明らかな成分を含む場合は除外する。

C:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■を含ま

ない食品(配合内容は問わない)の経口摂取を

対照とした。

O:肌の弾力や保湿機能の向上に役立つかの

検証を目的とした。アウトカムは『弾力』および

『保湿』とした。『弾力』は、キュートメーターに

よって測定された各パラメータとし、『保湿』は

角層水分量または経皮水分蒸散量とした。

S:ヒトを対象としたランダム化比較試験、また

は、それに準じた試験とした。動物試験、細胞

試験、観察研究は除外した」

修正後の届出

「<統合のためのグループ化について>

PICOS組み込み基準、除外基準を踏まえて

以下のように統合のためのグループ化を実施し

た。

P:肌の弾力や乾燥について、 皮膚の乾燥や

たるみといった自覚症状があるものの、皮膚を

専門とする医師により治療の必要がないと診断

された被験者を対象グループとした。疾病に罹

患している者、未成年者、妊産婦(妊娠を計画

している者を含む)及び授産婦を被験者とした

試験は除外する。

I:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■を含

む食品の継続摂取を介入グループとした。ただ

し、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■の配

合量が不明確な場合や、■■■■■■■■■■■■■■■

■■■■■■■■■■■以外にアウトカムへの影響が明

らかな成分を含む介入は含まない。

C: ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■を含

まない食品の継続摂取を対照グループとした。

O:キュートメーターを用いて測定された各パ

ラメータを「弾力」とした。また、角層水分量、

経皮水分蒸散量の各データを「保湿」とした。

各測定データには複数の測定時点が設定さ

れる場合もあるが、参考データとして抽出し、

定性的な統合においては、試験終了時点の測

定データを重視した。これら「弾力」「保湿」を

アウトカムのグループとした。

S:ヒトを対象としたランダム化比較試験を試験

デザインのグループとした。動物試験、細胞試

験、観察研究はこれに含まれない。また、掲載

媒体として査読誌に掲載された原著論文(短報

、報告については試験内容が特定できる場合

のみ採用する)とし、会議録など、原著論文以

外の報告は含めないこともこのグループの定義

とした」