弁護士出身の実業家・林田です。
PRISMA2020に沿ったSRの書き方について
頭を悩ませている方が少なくないようなので、
NG例とOK例を示して行きたいと思います。
今日は、「#5 適格基準:レビューの組み入れ
基準と除外基準、および統合のために研究がど
のようにグループ化されたか」です。
「GABA→肌への作用」というSRです。
1.まずNG例を示します
「以下の通り、組み入れ、除外の基準を設定した。
<組み入れ基準>
(1)査読誌であること
(2)健常者を対象とした試験であること
(3)無作為化比較試験(RCT)またはそれに
準じる試験であること
(4)機能性関与成分(GABA)の投与量の記
載があること
(5)GABAを含有していないかまたは無視で
きる量のプラセボを対象としている
(6)主要アウトカムとして皮膚又は肌への作
用について検討していること
<除外基準>
(1)病者を含む可能性がある
(2)機能性関与成分(GABA)以外に、皮膚
又は肌へ影響を与える成分が含有されている」
2.問題点
(1)PRISMA 2020 explanation and elaboration
によると、PICOSに分けて記述した方がよい
です。
(2)そうすると、Sをもっと書くべきで、たとえ
ばこんな感じです。
S:ヒトを対象とした「ランダム化比較試験(RCT)」
とした。
採用する文献について英語または日本語で記載
された原著論文であることを原則とした。
短報、報告については試験内容が特定できる場
合のみ採用することとした。
会議録については採用しないこととした。
検索対象期間については制限を設けなかった。