機能性表示水面下情報~100号/そのとき飲んで効果があるのか?普段から飲んでいるから効果があるのか?

今日はQ&Aです。
 
Q.食後血糖値の上昇抑制と言えば、
負荷食摂取後に試験品を飲んで血糖値の上昇を
抑制するというストーリーですが、
普段からその試験品を飲んでいることにより
恒常的に体の機能が変化して食後血糖値の
上昇が抑制されるというストーリーでは
だめなのでしょうか?
 
 
A.
1.そのストーリーもありだと思います。
 
 
2.類似例として、冷温下での体温維持があります。
 
これには、急に冷温の環境に置かれても
その時に試験品を飲めば体温維持されるという
単回型(たとえばD406
>>>https://www.yakujihou.com/merumaga/20210706-KJ01.pdf)と、
 
継続的に試験品を飲んでいるから冷温の環境に
置かれても体温維持されるという継続型
(たとえばF344
>>>https://www.yakujihou.com/merumaga/20210706-KJ02.pdf
があります。
 
 
3.食後血糖値の上昇抑制に関しても
同様の組み立てが可能と考えられます。
 
その場合の作用機序は下記のような感じの(2)ですね。
 
「(1)高い保水能力・油保持能力・膨潤能力を
もつため 、水に溶けるとゲル化し、胃から
小腸への食べ物の移動を緩やかにさせる。
その際、一緒に摂取した糖質・脂質を
くるみこみ、消化せずに小腸まで移動するため、
糖質の吸収速度を緩慢にし、食後の急激な
血糖値の上昇を防ぐ働きがある。
 
(2)一部の腸内細菌による発酵により
短鎖脂肪酸に代謝され、インスリン分泌を
促進するインクレチン(消化管ホルモン)で
ある GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)の分泌
を促進する 。インスリンは血糖値の恒常性
維持に重要なホルモンであるため、イヌリン
は糖質の吸収速度を緩慢にしながらインスリン
の分泌を促進することで食後血糖値の急激な
上昇を防ぐ効果があると思われる。 」
 
 
いかがでしたか?