機能性表示水面下情報~72号/顔のむくみ感

1.「顔のむくみ感」はF174が切り開いたヘルス
 クレームです(サッポロウェルネスラボ(株))。

 ※届出表示

 「本品(レモンでキュッ!)には、レモン由来
  モノグルコシルヘスペリジンが含まれており、
  一時的に自覚する顔のむくみ感や、脚
  (ふくらはぎ)のむくみを軽減する機能が
  あります。」
   (>>>
  https://www.yakujihou.com/merumaga/202011171.pdf

2.それまで、「脚のむくみ」についてはC223が
 ありました((株)リフレ)。

 ※届出表示

 「本品には赤ブドウ葉由来ポリフェノールが
  含まれるので、夕方の脚のむくみを軽減
  します。ただし、一晩寝て朝になっても
  むくみが回復しない(一過性でない)、
  脚以外の部位がむくむ、その他体に異常が
  ある場合は、医師の診察をお勧めします。」
   (>>>
  https://www.yakujihou.com/merumaga/202011172.pdf

 しかし、「顔のむくみ感」は全く初めて。

 脚に関しても「ふくらはぎ」を付けたり、
 「夕方」を外したりしたのはF174が初めて
 です。

 なお、リフレと同じタイプにはその後、
 F382(丸善製薬(株))が登場しています。
  (>>>
  https://www.yakujihou.com/merumaga/202011173.pdf

3.F174はRCTでVASで評価しています。

 その点については、様式 V-2 でこう説明
  しています。

  顔のむくみ感の評価指標について

 以下に、顔のむくみ感をVAS法にて自覚
  症状として評価した研究論文を報告する。

 1) Naoki Morimoto, et al.Evidence-
     BasedComplementary and Alternative
     Medicine 2018.※VAS法を用いて、
     柴苓湯(漢方薬)摂取によるむくみ感や、
     痛みなどの自覚症状の評価を行っている。
   
  2) Amanider Singh, et al. Int J Dent
     Med Res 2014;1
     (3):46-50.※VAS?法を用いて、親不知外科
     手術後の痛みやむくみ感の経過観察の
     自覚症状の評価を行っている 。
          
  3) Kiran Khande, et al.J.Maxillofac.Oral
     Surg 2011;10
     (2):112-117.※VAS法を用いて、親不知
     外科手術後の痛みやむくみ感の経過観察の
     自覚症状の評価を行っている。なお、
     これらの論文は病人を対象として実施して
     いるが、当該研究において、被験者は
     健常者を対象に実施している。

     以上のことから、顔のむくみ感をVAS法
     にて評価することは、日本人において
     妥当性が得られ、学術的に広く
     コンセンサスが得られていると考える。

4.しかし、過去に研究論文があるというだけでは
 ”日本人において妥当性が得られ、学術的に広く
  コンセンサスが得られていると考える”という
 には不十分ではないかと思います。