機能性表示最新情報 414号 / 中高年は何歳?

こんにちは。YDCのミッシーです。

それでは機能性表示最新情報をご紹介します。

K135 すすむチカラ 筋肉ケアサプリ

「本品にはレモンマートル由来カスアリニンが

含まれます。レモンマートル由来カスアリニン

は、軽い運動と併用することで、加齢に伴い低

下する中高年の筋肉量を維持する機能が報告さ

れています。」

届出者はカネカユアヘルスケアさん。SRの作成

はカネカ社(主宰者)から依頼を受けた関西福

祉科学大学となっています。

筋肉量維持の機能性については、これまでも、

GABAやHMBなどいくつかの事例があります。こ

れらの事例において主要な評価指標の一つとし

て取り上げられていたのは、DEXA法などによっ

て測定された徐脂肪体重でした。

一方で今回のK135では超音波装置を用いた筋厚

測定を評価指標としています。K135では、別紙

様式5-3において、MRIによる骨格筋量と、筋厚

測定から導いた骨格筋量に相関関係があるとい

う報告を例示し、この測定方法の妥当性を説明

しています。

また、別紙様式5-3では他にも健常者と病者の

診断基準についても言及しています。AWGS

(Asian Working Group for Sarcopenia)から、

「歩行速度(1.0 m/秒未満)、握力(男性:28

 kg未満、女性:18 kg未満)、5回立ち上がり

 テスト(12秒以上)など」といった基準を引

 用し、採用文献の対象者がサルコペニアに該

 当しないことを確認しています。

これらがK135で興味深い点ですが、一方で気に

なるところもあります。それは対象者です。

K135のSRの採用文献は、Sawada2024の1報のみ。

片側7名、合計14名の並行比較試験という、か

なり小規模な試験となっています。しかも、組

み入れ20名から脱落2名、解析前の除外4名とい

うことで、データの欠損率も高いです。さすが

にその点はSRでも問題としており、不精確は(-

2)という評価でした。K135ではSR全体の確実性

は「B」という最終評価でしたが、この不精確

の問題や、未報告研究が2件あり、その他(出

版バイアスなど)も(-2)となっていることを考

えると、甘めな評価という感じもします。

さらに対象者についてはもう1点。機能性表示

の文言では対象者を「加齢に伴い低下する中高

年」としています。別紙様式6-16におけるSRの

対象者のまとめでも、「疾患に罹患していない

日本人の中高年」とされています。しかし、

Sawada2024は論文のタイトルにも「older

adults」とある通り、試験の被験者の年齢層は

介入群72.1 ± 3.8歳、プラセボ群72.7 ± 4.6

(mean SD)です。

中高年、とくに中年について明確な定義はあり

ませんが、厚労省の健康日本21などでは45歳~

64歳を中年の範囲としているようです。一般的

なイメージでも概ね同じ感じではないでしょう

か。その点から考えると「中」高年というには

少しミスマッチな感じがします。

SRの本文中において、筋肉量は40歳代から急激

に減少する旨の説明があるので、それを踏まえ

て中高年なのかもしれませんが、それはエビデ

ンスの対応関係とは別です。別紙様式5-17など

で対応関係については詳しい説明が欲しいなと

感じました。

それでは、またメールしますね。