機能性表示最新情報 218号 / 目、口、肌のうるおい訴求

こんにちは。YDCのミッシーです。

顔のむくみ訴求で唯一受理されていたF174「レモン
でキュッ!」が、9月7日付で撤回されていました。
理由は「会社組織再編に伴う事業活動終了のため」
とあり、実際に届出者であるサッポロウエルネスラ
ボさんの他の事例も一斉に撤回されています。
致し方のない理由ですが、唯一の顔のむくみ訴求
だっただけに残念な気がします。今後、顔のむくみ
の事例は出てくるのでしょうか。

さて、それでは機能性表示最新情報のご紹介です。

G448 ルイボス
「本品にはエリオジクチオール-6-C-グルコシドが
含まれます。エリオジクチオール-6-C-グルコシド
は、目・口・肌のうるおいを保つ機能が報告されて
います。」

届出者は丸善製薬さん。エリオジクチオール-6-C-
グルコシドは初出の成分であり、「目・口・肌のう
るおい」三つを同時に訴求しています。

このメルマガでも何度かご紹介していますが、新し
い訴求や表現ができた時、チェックするポイントの
一つは、健康の維持・増進との関係をどう位置付け
ているか、という点です。

G448ではSR の論拠の項目にその記載があります。
長いので要点をまとめると、次のようになります。

(1)ドライアイ、ドライマウス、ドライスキンな
ど身体の分泌低下が主な原因であるドライシンド
ロームが知られている。
(2)ドライシンドロームは分泌機能の低下による
不快感などが生じてQOLや労働生産性を低下させる。
(3)30代から70代の女性を対象とした調査では、
乾燥を有する部位として特に目、口、肌が報告され
ている
(4)目、口、肌は「加齢に伴って」涙液量、唾液
量、角層水分量が低下することが報告されている。
(5)エリオジクチオール-6-C-グルコシドには、
目、口、肌における腺分泌の調整を活性化する。

これは少し説明不足な感じがします。
(1)(2)(3)では、QOLとの関係や、乾燥が
顕著な部位が目、口、肌であることを、ドライシン
ドロームを中心として説明しています

しかし、ドライシンドロームへの効果は疾病の治癒
ととられる可能性がありますから、(4)で涙液量、
唾液量、角層水分量が低下する要因に「加齢」を挙
げることで回避しています。

では、この「加齢」は何歳くらいからなのでしょう
か?
本品の対象者は「健常な成人(疾病に罹患している
者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び
授乳婦を除く。)」とされており、特に年齢的な縛
りはないようです。

一般的に涙液量などは10代以降低下していくという
話もありますから、成人を対象としていることと
矛盾しない、ということでしょうか。
そうであれば、このあたりも説明があると、ロジッ
クとしてはすっきりする気がしますね。
ただ、それでも、それをヘルスクレームに入れない
でよいのか、疑問が残ります。

それでは、またメールしますね。