「薬理と治療」の最新号(vol.49 no.4)には
大塚製薬さんが乳酸菌B240に関しかつて行った
試験の論文を粘膜免疫にフォーカスして追完する
論文が掲載されていました。
その内容は次の結論に言い尽されています。
「健常高齢者300名を3群に分け、
プラセボ錠剤,20億個 B240含有錠剤
あるいは200億個 B240含有錠剤を
20週間摂取した際のかぜ症候群罹患割合を
比較するランダム化二重盲験プラセボ対照並行
3群間比較試験を実施し、すでにB240の
有効性を報告している。
今回は当試験の日常的な体調に関する
症状データを解析し、個別症状として鼻水で
有効性を確認し、喉の痛みに対する有効性も
否定できない結果を得た。
これらの結果は、粘膜免疫機能を調節する
B240を摂取することで症状発現が抑制された
ことを示唆する。」
以前、書いた論文のデータを再度掘り起こし
鼻水・喉の痛みに対する有効性を導き
そこから粘膜免疫機能の維持を演繹しています。
「どこかで聞いたような話だな・・・」と
想い返してみると、「そうです!」。
キリンさんが免疫表示を受理させた研究に
よく似ています。
キーエビデンスを比べると
キリンさんのがこれ(>>>https://www.yakujihou.com/merumaga/20210511-K01.pdf)
で、
大塚さんのがこれ(>>>https://www.yakujihou.com/merumaga/20210511-K02.pdf)
です。
わざわざ過去のデータを掘り起こして
論文を追完してキリンさんの形に
合わせたのですから、機能性表示において
免疫表示にチャレンジすることを
考えておられるのではないかと思います。
ただ、4月27日のメンバー限定セミナーにおいて
お話しましたように、消費者庁は現状、
免疫表示の届出を全く受理しません。
キリンさんの届出にストラクチャーを
似せたものでもそうです。
本件の今後がどうなるのか、興味津々です。
免疫表示にトライしたい方は
件名を「免疫表示の件」として
info@yakujihou.com 濱野まで
お問い合わせ下さい。
いかがでしたか?