こんにちは。YDCのミッシーです。
それでは機能性表示最新情報をご紹介します。
K866 ウェルエイジ プレミアムa
「本品にはキンミズヒキ由来アグリモール類が
含まれるので、老化細胞(分裂が停止し、体内
に蓄積する細胞)に働きかけることにより、活
気・活力の低下や疲れを感じやすい中高年の前
向きな気分(生き生きする、積極的な気分、活
気がわいてくる、やる気)を維持する機能があ
ります。また、日常生活における一時的な疲労
感を軽減する機能があります。」
届出者はファンケル社、RCTによる申請となっ
ています。注目したいのは「老化細胞(分裂が
停止し、体内に蓄積する細胞)に働きかけるこ
とにより」という表現。これは作用機序ですが、
それでも老化細胞に言及した表現は初めてとな
ります。
老化細胞への言及を可能として説明については、
別紙様式5-3 「健康の維持増進において老化
細胞に働きかけることの意義」に色々詳しく記
載してありますが、実はこの説明には少し気に
なる点もあります。
それを詳しく見る前に、この種の作用機序の表
示をする場合に、消費者庁からよく指摘される
ことを確認しておきます。
「作用機序を表示することが必要である場合か
確認の上、届出表示とすることの是非を検討し
てください。機能性に関する科学的根拠に基づ
く機能性を消費者に正しく伝えるために作用機
序を表示することが必要な場合であることが確
認できませんでした。」
また、手引きには表示しようとする機能性に関
して、次のようにあります。「科学的根拠に基
づく機能性を消費者に正しく伝えるために作用
機序を表示することが必要な場合、この欄に作
用機序を含めて記載したものを表示することが
できる。」
つまり、作用機序を表示する理由は何か、必要
性があるのか、ということです。これを踏まえ
ると、「健康の維持増進において老化細胞に働
きかけることの意義」という見出しで、わざわ
ざ「意義」としている理由が分かりますね。
ただ、この文章はよく読んでみると、少し違和
感があります。なぜなら、そこにまとめられて
いることは、老化細胞が身体に及ぼす様々な影
響に関することであって、作用機序の必要性で
はありません。
極めつけは、「老化細胞に働きかけることは、
健康の維持増進に寄与することが期待される」
と結んでいることです。あくまでも言い方の問
題とは思いますが、「健康の維持増進に寄与す
る」のは機能性の方であって、作用機序にこの
言い回しを使うのは違和感があるように思われ
ます。作用機序と機能性の役割分担が、逆に受
け取られる余地があるためです。
老化細胞に働きかけることを表示する理由につ
いては、実は別紙様式5-18の作用機序の方に少
し触れられています。つまり、疲労の因子は自
律神経や抗酸化などの複数の経路が存在してい
ること。一方で、老化細胞は疲労因子に対して
多面的な経路で関わっていること、などです。
例えばこれにもう少し踏み込んで説明を付け加
えるならば、
疲労には多様な経路があるため、消費者として
は、その経路に合わせた疲労対策が有用になる。
その観点から、疲労の多面的な経路に関わる老
化細胞はについて言及することは、消費者にも
利益になり得る。
と言った趣旨のことを、「健康の維持増進にお
いて老化細胞に働きかけることの意義」で説明
しておけば、作用機序を表示する意義としては
もっと明確に示せたのではないでしょうか。
ともあれ、老化細胞という表現が受理されたこ
とは、アンチエイジング的な訴求を狙いたい方
にとって、今回の事例は一つのベンチマークに
なるかもしれません。今後の展開に期待ですね。
それでは、またメールしますね。
