機能性表示最新情報 210号 / サントリーさんの新セサミン

こんにちは。YDCのミッシーです。
 
胡麻の成分と言えばセサミンが有名です。
しかし、胡麻にも色々あるように、セサミンにもい
くつかの種類があります。
今回はそんなセサミンのお話です。
 
それでは機能性表示最新情報のご紹介です。
 
G139 快眠セサミン
「本品には、セサミン類、L-テアニンが含まれます。
抗酸化力があるセサミン類には、日常生活におい
て疲れを感じている健常な中高年の方の寝つき、
眠りの深さ、寝覚めという体調を良好に保つ機能
があることが報告されています。 L-テアニンには、
睡眠の質の一部である起床時の疲労感を軽減する
機能があることが報告されています。」
 
届出者はサントリーウエルネスさん。サントリーさ
んでセサミンと言えば、すぐに思浮かぶのがこれ。
 
A246 サントリー セサミンEX(イーエックス)
「本品はセサミンを含み、抗酸化力を向上させ、日
常的に疲れを感じる方の寝つき、眠りの深さ、寝覚
めという体調の改善に役立ちます。」
 
この二つの違いですが、まず目につくのは、G139は
L-テアニンを加えて「睡眠」の訴求を強化してい
ること。
次に機能性関与成分が、「セサミン」と「セサミン
類」になっていることです。
 
「〇〇類」というのは、例えば、ヒハツ由来ピペリ
ン類とか、コーヒー由来クロロゲン酸類などのよう
に、複数の成分をまとめるのに使われますから、こ
の「セサミン類」もいくつかの成分をまとめたもの
だろうとすぐ想像できます。
 
実際にG139の分析関係の資料を見てみると、「セサ
ミン類」はセサミンとエピセサミンのことであると
わかります。
 
そうすると、A246の「セサミン」とは異なるものなのか、
と思ってしまいますが、実はこれもセサミン
とエピセサミンを合わせたものです。
 
そもそも、G139のSRで採用されている論文は、
A246の論文ですから、「セサミン」と「セサミン類」は
全く同じものというわけです。
 
ちなみにセサミン関係だと、もう一つこんな事例も
あります。
 
E804 かどやのカラダサポートごま油
「本品はセサミン・セサモリンが含まれており、高
めのLDLコレステロール値を低減させる機能があり
ます。血中コレステロール値が気になる方や高めの
方に適した食用油です。」
 
こっちはセサミンは共通ですが、もう一つの成分が
セサモリンになっていますね。
 
他にもセサミン類には、セサモールというのもある
ようなので、セサミン類で届出を考えている方は要
注意です。
 
「セサミン」というと一括りで考えてしまう方もお
られるかもしれませんが、実際には複数の成分があ
ります。
届出をする際には、商品に含まれるのがどのセサミ
ンなのか、確認するようにしてください。
 
さて、サントリーさんはA246で早々に機能性表示を
取得しながらも、サントリー セサミンEX(イー
エックス)は従来通りの一般健食としてCMなどを
大々的に流し、成功を収めています。
A246自体も2018年には届出を撤回しています。
 
そんなサントリーさんが、新たにセサミンで機能性
表示を取得してきたということで、今後どんな展開
をしてくのか、実に興味深いところではないでしょ
うか。
 
それでは、またメールしますね。