機能性表示最新情報 422号 /  並列か、作用機序か。

こんにちは。YDCのミッシーです。

2025年もそろそろ終わりが近づいてきました。
現在、K番台の届出は350件程度となっています。
ひとつ前のJ番台では同時期の受理件数は750件
を超えていたため、それと比較すると半分以下
の件数に留まっています。最近の受理件数は増
加傾向にありましたが、今年の4月からしばら
くの間、受理がほとんどない時期があったこと
が原因と考えられます。

例年だとここから年度末にかけてさらに受理件
数は増えますが、それでも全体の受理件数が昨
年比で大幅減になることは間違いないでしょう。
3月末には初の自己点検の期限も待っており、
そこに手を取られると新規の届出は滞ることも
考えられます。年が変わっても、機能性表示と
してはまだ落ち着かない日々が続きそうな気配
です。

さて、それでは機能性表示最新情報をご紹介し
ます。

K337 筋力アシスト
「本品にはピロロキノリンキノン二ナトリウム
塩が含まれています。ピロロキノリンキノン二
ナトリウム塩は、中高年の方の握力および下肢
伸展筋力の維持を助け、日常生活におけるス
ムーズな動作(歩く、立つ、座る)をサポート
することが報告されています。」

K336 筋力トレサポ
「本品にはピロロキノリンキノン二ナトリウム
塩が含まれています。ピロロキノリンキノン二
ナトリウム塩は、中高年の方の手足の筋力(握
力、下肢伸展筋力)をサポートし、歩く、立つ、
座る、握るといった日常生活における動作の維
持に役立つことが報告されています。」

いずれも届出者は株式会社龍泉堂、SRの主宰者
も同社です。この二つの事例は同じSRを使って
いますが、機能性表示の文言が少し異なります。
表現のバージョン違いとも取れますが、よく考
えて見ると示す意味に違いが生じてしまってい
るように思えます。

ちなみに、SRの採用研究はshiojima2024の1報
で、下肢伸展筋力、握力、歩行テスト、立ち上
がりテストなどの指標で有意差が得られていて、
その点は申し分なさそうです。

意味の違いについて、分解して説明します。

K337:握力および下肢伸展筋力の維持を助け
(A)、日常生活におけるスムーズな動作(歩
く、立つ、座る)をサポートする(B)

K336:手足の筋力(握力、下肢伸展筋力)をサ
ポートし(C)、歩く、立つ、座る、握ると
いった日常生活における動作の維持に役立つ
(D)

K336の場合、(C)によって(D)の効果が得ら
れるという因果関係が成立するため、(C)の
部分はSRから導き出された機能性であると同時
に、(D)に対する作用機序的な役割も果たし
ていることになります。

一方、K337の場合、(A)に含まれる「握力」
は(B)の効果に関与しません(歩く、立つ、
座るに握力が関わる要素がない)。よって因果
関係は成立せず、(A)(B)は並列の関係とい
う事になります。

同じSRを使っていながら、機能性に含まれる各
効果の関係が異なるように見える表現を使って
いることには、少し違和感がありますね。別紙
様式5-17の説明はどちらもほぼ同一の文章が記
載されているため、上記の違いは意図していな
いことかもしれませんが、何かしらの説明が欲
しいところでないでしょうか。

年内の機能性表示最新情報はこれが最後となり
ます。
少し早いですが、皆様、よいお年をお迎えくだ
さい。
それでは、また来年メールしますね。