こんにちは。YDCのミッシーです。
今回の機能性表示最新情報では、SRの確実性の
評価に関して事例をいくつか紹介します。
確実性の評価方法としては、GRADEという考え
方によるアプローチなどがあります。しかし、
機能性表示食品制度としては、具体的な評価基
準は定められていないため、各社が独自に基準
を設定して評価を行っています。例えば以下の
ようなものです。
(1)
本システマティックレビューにおけるエビデン
スの確実性に関して、バイアスリスク、非直接
性、不精確性、非一貫性、その他(出版バイア
スなど)について、それぞれ「高(-2)」、「中/
疑い(-1)」、「低(0)」とし、項目の総和を算
出して評価した。各項目の総和が0から-2の場
合にはエビデンスの確実性を「高(A)」、-3か
ら-5の場合には「中(B)」、-6から-8の場合を
「低(C)」、-9から-10の場合を「とても低い
(D)」(K43)
(2)
(バイアスリスク、非直接性、不精確、非一貫
性、その他(出版バイアスなど))の結果を総
合的に考察し、下記の通り設定した基準により
4段階で評価した。
A:各項目の評価がいずれも「低(0)」である
B:非一貫性が「低(0)」であり、その他の項
目で「高(-2)」がない場合
C:非一貫性が「低(0)」であり、その他の項
目で「高(-2)」が1または2項目の場合。もし
くは、非一貫性が「中/疑い(-1)」で、その
他の項目で「高(-2)」が2項目以下の場合
D:非一貫性が「低(0)」もしくは「中/疑い
(-1)」で、その他の項目で「高(-2)」が3
項目以上ある場合。もしくは、非一貫性が「高
(-2)」の場合(K42)
(3)
「高(A)」: 評価対象研究の統合において肯
定的結果が得られており、「高(-2)」がなく
「中/疑い(-1)」が1項目以下であり、全ての
項目で深刻な影響がなく、真の効果が効果推定
値に近いことに大きな確信がある。
「中(B)」: 評価対象研究の統合において肯
定的結果が得られているものの、「高(-2)」
または「中/疑い(-1)」があり、一部の項目
で深刻な影響が認められ、効果推定値に対し中
程度の確信がある。
「低(C)」: 評価対象研究の統合において肯
定的結果が得られているものの、「高(-2)」
または「中/疑い(-1)」が2 項目以上あり、
多くの項目で深刻な影響が認められ、効果推定
値に対する確信性には限界がある。
「とても低い(D)」: 評価対象研究の統合に
おいて肯定的結果が得られておらず、効果推定
値に対し、ほとんど確信が持てない。(K5)
まず、(1)はオードドックなタイプで、以前
から多くのSRで使われている方法です。定量的
な方法と言えます。ただ、この評価方法を使っ
ている事例の中には気になるものもあります。
それはMinds診療ガイドライン作成マニュアル
を参考にしたと記載したうえで、この評価方法
を採用している場合です。というのも、上記の
マニュアルには以下の記載があります
「「-2」は「-1」の2倍低いという意味ではな
く,「-2(とても深刻な問題)」は「-1(深
刻な問題)」という程度を示す指標として用い
る。つまり,「-1-2-2=-5」になるという
計算式ではない。それぞれのまとめの評価は,
それぞれの評価項目の算術和ではなく,評価者
の総合的判断によって決定する。」
Mindsを中心に考えるのであれば、算術和的な
評価方法は相性が良くない感じがします
次に(2)は非一貫性の評価に焦点があてられ
たもののようで、あまり他では見ない評価方法
です。
最後に(3)は定性的な判断に重きを置いてい
ると感じます。判断基準に少し曖昧な個所があ
るようにも感じますが、「「中/疑い(-1)」
が2 項目以上あり、」などの設定によって具体
性を出しているというところでしょうか。
それでは、またメールしますね。
