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『厚労省が青森市の産婦人科「エフ.クリニック」に新しい不妊治療のPRP療法の許可』
【2020.09.23】
『厚労省が青森市の産婦人科「エフ.クリニック」に新しい不妊治療のPRP療法の許可』
青森市の産婦人科「エフ.クリニック」は7月、PRP療法という新しい再生医療を活用し、不妊治療を行う施設として厚生労働省の認可を受けたとのことです。体外受精の凍結胚移植時に、患者自身の血小板を濃縮した血漿(けっしょう)(多血小板血漿)を患者の子宮に注入して組織の修復を図る治療法で、生殖医療領域での施設認可は東北・北海道地方では初めてで、8月から治療を始め、長期間、不妊で悩んでいた女性が妊娠するなど成果を出しているとのことです。
PRP療法の対象は、子宮内膜が薄い人や、何度も妊娠に失敗している人で、凍結胚移植の際、患者自身の血液から、成長因子を含む多血小板血漿を分離し、子宮内に注入すると、子宮内膜で細胞が増え、血管が新たに作られることで、受精卵(胚)が子宮内で着床しやすくなるとのことです。治療によって妊娠率が3倍になるという報告もあり、国内外で重篤な副作用は確認されていないとのことです。
治療期間は、子宮内膜を整える薬の服用、2回の採血・血小板注入、胚移植など、1カ月程度で、保険適用外で同クリニックでは16万円程度かかるが、公的助成制度を利用すると、一部負担が軽減されるとのことです。
8月にPRP療法を受けた県内の女性は妊娠が確認され、ほかに2人が現在、治療の準備に入っているとのことです。