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『出版業者(東京の「現代書林」の元社長、編集担当社員)、と健康食品業者(東京の「キトサンコーワ」の社長)、薬事法違反で初公判』

【2011.12.28】
「現代書林」の元社長らは、「がんに効く」などとうたった本を販売し、健康食品「キトサンコーワ」を宣伝したなどとして、薬事法違反(未承認医薬品の広告禁止など)で起訴され、27日横浜地裁にて初公判が開かれました。起訴されたのは、「現代書林」(東京都新宿区)元社長、武谷紘之(72)、同社編集担当社員、川原田修(58)、健康食品業者「キトサンコーワ」(東京都八王子市)社長、国安春子(65)の3被告と法人としての両社で、いずれも起訴内容を否認し、無罪を主張しました。
その他の情報
1.問題となっている書籍「医師・研究者が認めた!私がすすめる『水溶性キトサン』」を02年に発行した現代書林の坂本桂一社長は、「捜査は全く不当なもの。表現の自由に対する重大な侵害で、到底受け入れることはできない」と述べ、同社の弁護人は「書籍は成分『水溶性キトサン』について記載されたもので、商品を広く世間に知らせる『広告』には該当しない」と主張したということです。
2.冒頭陳述で検察側より、「現代書林元社長はバイブル本で収入を得ようと出版を持ち掛け、宣伝効果を期待したキトサンコーワ社長は承諾した」と指摘されたそうです。
3.1部の新聞社が大手出版社関係者のコメントを掲載し、この中で今回問題となった本は悪質であることが述べられており、世論の見方も注目されているということです。
4.出版社側が薬事法違反に問われたケースでは、キノコの一種「アガリスク」が「がんに効く」とうたって虚
偽の体験談を載せた本で健康食品を宣伝したとして、出版社役員が同法違反に問われた事件があり(史輝出版
事件)、06年に有罪判決を受けています。
※2011.10.6のニュースも参照して下さい。

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