『適格団体の請求棄却　広島高裁』

【20240109】

『適格団体の請求棄却　広島高裁』

♦2023.12.12広島高裁は消費者ネットおかやまが健康食品通販会社の(株)インシップに対し広告の差し止めを求めた訴訟で一審の判決を支持し請求を棄却した。併せて「打消し表示」の有効性も評価した。

♦消費者ネットおかやまは2019年に「ノコギリヤシ」の頻尿改善効果を謳う日刊紙広告が医薬品的な表示しており、景品表示法の優良誤認に当たるとして改善を申し入れていたが、回答がなかったので岡山地裁に提訴。2022.9.7に「景品表示法の優良誤認にあたらない」として原告敗訴の判決。これに対し、消費者ネットおかやまが控訴していた。

♦高裁はインシップが提出したヒト臨床試験の資料を踏まえ「ノコギリヤシ」の頻尿改善効果について、「その効果は否定しきれない」とした。

♦団体はコメントで「立証できるだけの証拠がなく、裁判所を納得させられなかった」とし、上告するか判断を示していない。

※リソース：通販新聞２３年１２月２８号