ヘルスケアコンサルティングNo.1(新興分野)
メニュー
03-6274-8781 平日9:00〜18:00(土日祝日を除く) 閉じる

『スタージャパン白内障レンズで贈収賄、眼科医と元社長らを書類送検』

大阪府警は19日、白内障用の眼内レンズを「スタージャパン」の物を優先的に使用することで業者から80万円を受け取っていたとして、奈良県大和高田市立病院の眼科医を収賄容疑で書類送検した。

それと共に「スタージャパン」側も贈賄容疑で元社長ら5人が書類送検された。

 

刑法の贈収賄罪は民間の医師への謝礼であれば適用されないが、公立病院の医師は地方公務員となるため今回の書類送検へ至った。

 

スタージャパンは、全国の眼科医から自社レンズを使った手術動画の提供を受けて、謝礼を渡していた。

昨年7月に業界団体の『医療機器業公正取引協議会』から「医師に自社レンズを使わせる目的である」と認定され、景品表示法に基づく自主規制に反するとして厳重警告を受けていた。

 

捜査関係者によると、眼科医は2019年~2021年の間に同社のレンズを優先的に使用することで3度にわたり計80万円を個人名義で受け取っていた。

また、眼科医は複数社のレンズの中から使用するレンズを選ぶ権限をもっており、以前は5割だった使用率が2019年~2021年の間は8~9割になっていたことが分かった。

レンズは使用された数によって業者に料金を支払うシステムだった。

 

眼科医は手術動画を患者に断りなく業者へ提供し、報酬を受けていたとして病院から口頭注意を受けていた。

薬機法・景品表示法・特定商取引法・医療法などに関する業界ニュースをもっと見たい方はこちら!