『6月16日施行の改正電気通信事業法、クッキー規制』

6月16日施行される改正電気通信事業法はクッキー規制とも呼ばれる、外部送信規制が盛り込まれる。
これはクッキーを通じてユーザーの情報を外部へ送信する際に、一定の情報提供義務が生じるものである。
対象事業者は「登録・届出を要する電気通信事業に限られない」ため多くの事業者が注意する必要がある。

クッキーは「ユーザーが知らないうちに行動履歴などを記録し、外部に送信する」と批判があったため、現在ではあらかじめユーザーにクッキーの利用可否を判断させるプロセスがあるのが一般的となっている。
しかし、利便性の低下の恐れや、そもそも存在を理解していないなどでクッキー利用を了承させられているユーザーも少なくないだろう。
このような状況から、ユーザーが安心して透明性の高い通信サービスを受けられるように、ユーザー保護を目的として改善を図る取り組みとなっている。

規制対象となる事業者はウェブサイトやアプリを通じて
1.メール、DM、Web会日など他人の通信を媒介するサービス
2.SNS、電子掲示板、動画共有サービス、モール(複数出品者)、マッチングなどの場を提供するサービス
3.オンライン検索サービス
4.ニュース、気象情報、動画、地図など不特定多数に対してオンラインで情報提供を行うサービス
上記4形態となる。