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『国民生活センター、糖質カット炊飯器4機種に景表法違反の恐れを指摘』

【2023.3.20】

『国民生活センター、糖質カット炊飯器4機種に景表法違反の恐れを指摘』

 

国民生活センターは3月15日、糖質カット効果をうたう炊飯器の計6機種に対し、その糖質低減率について実施した独自テストの結果を公表し、うち4機種は広告等で表示される糖質の低減率を満たしていないとして、景表法上問題となる恐れがあることを指摘した。これは、2017年から計6年間で、「糖質カット炊飯器を使用しているのに血糖値に変化がない」「説明書通りに炊いたらお粥だった」など、約250件以上の相談が消費者から寄せられたことを受けて行われたもの。なお、今回テストした全ての機種で、「糖質カットモード」による炊飯時には、「通常モード」よりも水を1.4~3.1倍多く加える仕様となっており、個別の構造に多少差はあるものの、例えば「二重構造になった内釜の、穴の開いた上の釜から糖質を含んだ煮汁を下の釜に排出する」仕組みなどを採用している。これにより、「糖質カットモード」で炊いたごはんは100gあたりの水分量が1~2割多く、重量も1~3割ほど重かったが、含まれる糖質(でんぷん質)の総量自体には大差なく、結果として「水分が増えた分、糖質が減ったように見える」点を指摘している。同センターによると、問題とされる製品のウェブサイト上では、「ダイエット」「糖質制限」など健康保持増進効果を標ぼうしていると誤解を与える恐れのある表示が見られるため、消費者に対しては、糖質カット炊飯器を使用する際に食べるごはんの量に注意し、また、「糖質最大〇〇%カット」などと表示している製品については、その前提となる使用条件を販売事業者に確認することを呼びかけている。

 

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