『オリックス、化粧品＆健食大手のDHCを3000億円で買収の方針』

【2022.11.21】

『オリックス、化粧品＆健食大手のDHCを3000億円で買収の方針』

リース業などで知られるオリックスは11月11日、化粧品通販や健食販売の大手ディーエイチシー[DHC]（東京港区）の創業者で大株主の吉田会長兼社長と株式譲渡契約を締結し、同社発行済み株式の過半数取得に向けた基本合意に達したことを正式に発表した。DHC社は近年、通信販売以外に直営店、CVS、ドラッグストアなど販売チャネルの多様化を進め、化粧品や健食ドメイン以外でもビール製造販売、リゾート事業、出版・教育事業など、様々なビジネス領域の拡大にも成功している。直近7月期実績をみても、売上高が前年比0.5％増の905億円、営業利益は同52.5％増の167億円と、コロナ禍にも関わらず比較的好調な実績を上げていた。現在、医療機器会社や製薬会社等への出資を通じてヘルスケア事業の強化を進めるオリックス社は、事業継承の目的としては史上最大規模である約3千億円規模の買収を行うものと見られているが、最終的な取得株式数や買収額については確定次第発表するとしている。なお、DHC社の吉田会長兼社長は自身が保有する株式の譲渡後に退任する見込み。