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『消費者ネットおかやまが「ノコギリヤシエキス」サプリ広告の差止請求訴訟で敗訴』

【2022.10.04】
『消費者ネットおかやまが「ノコギリヤシエキス」サプリ広告の差止請求訴訟で敗訴』

適格消費者団体「消費者ネットおかやま」が、「ノコギリヤシエキス」を主成分とするサプリ製品の広告について2020年2月に岡山地裁へ提訴していた広告差止請求訴訟で、同地裁は9月20日、消費者ネットおかやまの主張には根拠がないとし、被告側の健食製造販売業者インシップ(千葉県浦安市)の勝訴判決が確定した。同団体は、同社が販売するサプリ「ノコギリヤシエキス」が新聞広告で標榜していた「頻尿改善効果」が、「医薬品として承認されていないにも関わらず、医薬品的な効能効果を表示している」のは景表法上の優良誤認にあたるとして、同広告の出稿差止を求める訴訟を提起していた。同訴訟では、消費者ネットおかやまがノコギリヤシエキスの頻尿改善効果を否定する独自資料を証拠として提出。これに対し、インシップが同効果を肯定する資料を複数提出したところ、うち7件が証拠として採用された。これら双方の証拠資料を検討した岡山地裁は、「承認にあたり有効性を厳格に審査された医薬品でさえ、頻尿効果を否定する試験結果は存在し得る。ノコギリヤシの同効果を肯定する研究報告が相当数見られることは、個人差はあれど一定の効果が認められる可能性を否定できない」とし、「原告側の主張は採用できない」との判断を下した。これを受けてインシップは、自社HP上で「主張が全面的に認められて安堵している。顧客に心配と迷惑を掛けたことをお詫びしたい。」とのコメントを発表した。

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