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『大幸薬品、2Q純損失が拡大、クレベリン措置命令も減収要因』

【2022.08.17】

『大幸薬品、2Q純損失が拡大、クレベリン措置命令も減収要因』

 

大幸薬品(大阪府)は8月16日、2022年12月期第2四半期の連結決算発表をオンライン上で行った。同期売上高は18.57億円で対前年比マイナス61.5%の大幅なマイナス計上となったほか、営業損失が24.17億円、経常損失が25.15億円、さらに親会社株主に帰属する純損失が27.98億円の計上と、同社として2期連続の減収減益となった。なお、同社の事業別セグメントには、主に「正露丸」などの医薬品事業と「クレベリン」などの感染管理事業があるが、同期売上高減少の主な要因としては、感染管理事業における「クレベリン」製品4品目への景表法上の措置命令(2022年1月20日)が挙げられており、対象製品の販売店からの返品や表示見直しのための一時撤去などが大きく影響しているものとみられる。さらに、4月には、同シリーズの置き型2製品にも同様の措置命令が出されたため、それに伴う販売量のさらなる低下を見越して過剰となった棚卸資産の評価損を追加計上したことも大きいとされる。これにより、結果的に全社の売上総利益段階で売上比9.5%の赤字となった。また、「クレベリン」については、8月より新パッケージによる出荷が始まっており、同社として秋冬の需要期にかけてシェアの回復を目指しているという。加えて、「クレベリン」の今後については、独自の二酸化塩素技術の安全性・有用性に対する消費者のさらなる理解促進と信頼醸成を目指すとともに、二酸化塩素による空間除菌の規格化を進めたいとの意欲も示している。

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