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『大幸薬品、「クレベリン」の景表法違反を一転認め謝罪』

【2022.04.28】

『大幸薬品、「クレベリン」の景表法違反を一転認め謝罪』

 

空間除菌効果を謳う「クレベリン」の広告表示に関し、「根拠がない」として今年1月と4月に消費者庁から措置命令を受け、その命令や差止の仮処分を否定した決定について争う姿勢を示していた大幸薬品は5月3日、「一般消費者に対し実際のものよりも著しく優良であると示すものだった」として一転、同社HP上に景表法違反の事実を認める謝罪声明を公表した。措置命令の対象となったのは、同社が販売する「クレベリン」シリーズ計6製品で、そのうち大幸薬品側の反論により東京地裁が一時処分差止を認めていた「置き型」2製品についても、4月の東京高裁で改めて「表示には合理的根拠が認められない」と決定が覆されていた。これを受けて同社は対応を検討していたが、結果的にすべての反論を取り下げ、全面的に謝罪する形となった。なお、今回の対応について大幸薬品側は、「商品の性能自体に問題はなく、新パッケージに変更して販売を続ける」としており、また「製品の返品対応は行わない」という方針も明らかにしている。これについて、一部消費者からは、「コロナに便乗して大儲けしながら返品・返金に応じないのはおかしい」などの批判がSNS上に相次いだ。また、同社の謝罪文が、検索エンジンに引っかからないようにする「nonindex」指定で作成されていたことや、連休初日の5月3日を選んで公開されていたことなどがさらに厳しい批判を呼び、不祥事に対する企業としての姿勢まで問われる結果となった。

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