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『JAROがサプリメントの摂取のみで痩せると思わせるテレビCMを流した販売会社に薬事法や景表法に抵触する恐れがあるとして適正な広告・表示を行うよう警告』

【2013.05.02】
『JAROがサプリメントの摂取のみで痩せると思わるテレビCMを流した販売会社に薬事法や景表法に抵触する恐れがあるとして適正な広告・表示を行うよう警告』
JARO(日本広告審査機構)によると、サプリメントを販売するテレビCMで「寝ながら代謝アップを狙っています!」などと、一般消費者にA社が販売するサプリメントの摂取のみで痩身効果が得られると誤認される可能性があり、景品表示法などに抵触する恐れがあるとして、法令を順守し適正な広告・表示を行うよう警告したとのことです。
A社が販売するサプリメントのテレビCMは、「以前は85kgくらいあった」などという女性が、「今では『サプリメントB』のおかげですっかりスリムになった」などと語り、雑誌記事の引用と思われるカットの中には「寝る前の○○サプリでデトックス」「寝ながら代謝アップを狙っています!」との表示があったとのことです。A社が販売するサプリメントを飲むだけで簡単に痩せられるような内容だったのでA社に電話したところ、オペレーターに「3カ月目から効果が出ます」と言われ、A社が販売するサプリメントを購入したとのことです。しかし、3カ月以上飲んでも全く痩せず、友人5人で購入したが誰一人として効果が出なかったとのことです。
JAROがA社に照会したところ、「今回ご指摘いただいたCMについては、弊社は薬事法を順守し、商品の薬理的な作用によって痩せたというCMにはしていないという認識です。ご指摘の『以前は85kgくらいあった』は愛用者個人の感想にとどめており、事実ベースで表現しています。『○kg痩せた』ではなく、過去の実体重や太ってしまった事実などの表現で工夫しました。しかし、クレームが起きたことは真摯に受け止め、『※本商品と適切な食事管理・運動を行った結果です』などの文言を追加し、問題と思われる表現は改善したいと考えています」との回答があったとのことです。
しかしJAROは、雑誌記事の引用と思われるカットの中にある「寝る前の○○サプリでデトックス」「寝ながら代謝アップを狙っています!」との表示や、広告の随所に見られる当該サプリメントの摂取のみで痩身効果が得られるかのように受け取れる表現は、医薬品的な効能効果の標ぼうと見なされ、薬事法に抵触する恐れがあり、体験者が適切な食事管理と運動を併用して痩せたのであれば、そのことを説明せずに痩身効果を標ぼうすることは、一般消費者にA社が販売するサプリメントの摂取のみで痩身効果が得られると誤認される恐れがあり、景品表示法に抵触する恐れがあるとのことです。
広告主は今後「※本商品と適切な食事管理・運動を行った結果です」などの文言を追加するとしたとのことです。それらの文言が追加されれば景品表示法に抵触する問題は回避されると思われるとのことです。

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