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『東京の美容形成クリニックで医師免許のない男に名義を貸したとして医師2人を東京地検に書類送検』
【2013.03.12】
『東京の美容形成クリニックで医師免許のない男に名義を貸したとして医師2人を東京地検に書類送検』
警視庁は12日、美容外科医院「メディクリニック南青山」(東京都港区、廃業)の元事務長が医師免許を持たずに手術をしていた事件で、院長として名義を貸したなどとして、名古屋市の男(35)と三重県桑名市の男(62)の医師2人を医療法違反容疑で書類送検した。警視庁によると、月約20万~25万円の名義貸し料を受け取っており、共に「金が欲しかった」と容疑を認めているとのことです。
同庁幹部によると、内科医の男は、2009年6月~11年4月のあいだ、東京都港区の美容形成外科医院「メディクリニック南青山」(廃業)の管理者として同区の保健所に届け出たが、院長として同医院の管理をしなかったとのことです。眼科医の男は11年4~8月、愛知県内で別の診療所を管理していたのに、同区の保健所の許可を得ずにクリニックの管理者としても届け出ていたとのことです。2人は容疑を認めており、今回の同法違反の罰則が罰金20万円以下であることから、書類送検にしたとのことです。
同クリニックを巡っては、患者から保健所などに「痛みや腫れがひかない」と苦情が約40件寄せられ、医師免許のない元事務長の沢部勝仁被告(47)が3人の手術をしたとして、医師法違反容疑で逮捕、起訴されたとのことです。
医師2人は、人材派遣会社を通じ、同クリニックを紹介され、名義貸しへの見返りとして、それぞれ毎月約25万~40万円の報酬を受け取っており、総額は内科医が計約470万円、眼科医は計80万円に上っていたとのことです。
調べに対し、内科医は「開業資金が必要だった。違反になると知っていたが、金が欲しかった」と供述し、眼科医は「知り合いの医師が複数の医療機関で名義貸しをしており、うまくやればばれないと思った」などと話しているとのことです。
※2012年11月21日のニュースも参照して下さい。