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その他・クロスオーバー

化粧品で「ヒト幹細胞」の広告表現はどこまで許される?

幹細胞化粧品のプロモーションについて教えてください。

(あ)「ヒト幹細胞美容液」という表現はOKですか?
(い)「細胞を味方にする」と強調表示して、「卵子幹細胞配合のスキンケア」と注を付ければOKですか?
(う)「再生医療革新センター開発」という表現はOKですか? 
(え)「再生先端医学会認定」という表現はOKですか?

掲載日:2018/8/17
企業名:(非公開)

1.その化粧品がヒト幹細胞から作られているという表現はOKですが、化粧品の効果として、「細胞に働きかける」といった表現はできません。


2.(あ)について

1からして、「ヒト幹細胞美容液」が前者に読めるか、後者に読めるかで決まります。
前者(ヒト幹細胞から作られている)に読めるということでよいと思いますが、慎重に行きたいのなら、「培養ヒト幹細胞美容液」など、前者の趣旨を盛り込んだ表現にするとよいと思います。


3.(い)について

「細胞を味方にする」は1の前者・後者どちらかと言うと後者(細胞に働きかける)に近くなります。
そこで、「卵子幹細胞配合」と注を付けて、前者(ヒト幹細胞から作られている)の趣旨であると定義づけている、そういうプロモーションと言えます。
ということは、この注は強調表示の意味を限定しているので打消し表示で、消費者庁6.7報告書の対象となります。
この報告書によれば、打消し表示は原則強調表示の直下に、強調表示と同程度にアテンションを惹く見せ方をしなければなりません。
そういう注でなければその注は無効で書いてないものと扱われます。

以上は景表法の考え方ですが、薬事法上も同様に考えるとすると、そういう注がなければ、「細胞を味方にする」は働きかける趣旨になりますので、薬事法違反です。

また、それに見合うエビデンスがなければ景表法違反にもなります。

6.7報告書についてはこちらをご覧ください。

「注でごまかす広告」を粉砕する
 消費者庁発6.7報告書の内容と対処方法がわかります

有料レポート

「措置命令・課徴金のリスクを増大させる
 消費者庁発6.7報告書への2つの対処法!」

↓   ↓   ↓

https://yakujihou.co.jp/ydc-mri/yuryou-report.html#8


4.(う)について

「再生医療革新センター開発」という表現ですが、問題となるのは、医薬品等適正広告基準10でこうあります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
10 医薬関係者等の推せん

医薬関係者、理容師、美容師、病院、診療所、薬局、その他
医薬品等の効能効果等に関し、世人の認識に相当の影響を
与える公務所、学校又は学会を含む団体が指定し、公認し、
推せんし、指導し、又は選用している等の広告を行っては
ならない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

禁止行為の中に「開発」はありませんので、「再生医療革新センター開発」はNGとは言えません。


5.(え)について

「再生先端医学会認定」という表現も基準10との関係が問題です。

ところで、医薬品等適正広告基準は昨年9月に改訂され、その際に、「学会」が追加されています。

禁止行為の行為の中に「認定」はないので、即NGというわけではありませんが、わざわざ、「学会」を明文で追加しているので、避けた方がよいかもしれません。