II. エステのNG広告表現
エステ業界の広告にも薬機法上NGな広告表現があります。
「痩身」「永久脱毛」で気を付けたい表示についてまとめました。
1. 痩身
- あたかも当該美容サービスのみにより痩身が可能であるかのような表示
- あたかも当該美容サービスのみにより体質が改善され、再度太る心配がなくなるかのような表示
- あたかも特別の食事制限を行うことなく当該痩身サービスを受けることにより、容易に、著しい痩身が可能であるかのような表示
- ○日で○○キロといった数字による表示や、実行前と実行後の比較対象写真の使用などで、確実に効能・効果が得られるような表示
- 通常ありえないような短期間で急激な痩身が可能であるかのような表示
- 痩身に関する利用者の体験例について、架空の体験例を掲載したり、利用者の体験例のうち事業者にとって都合のよい部分のみを掲載しているもの
- 痩せたいところを細くする「部分痩身」
2. 永久脱毛
3. エステティック業統一自主基準に定められているもの
- 全く欠けることがないことを意味する用語：「完全」「完ぺき」「絶対」「永久」「保証」「必ず」「万全」など
- 他よりも優位に立つことを意味する用語：「世界初」「日本初」「世界一」「日本一」「超」「業界一」「当社だけ」「他に類をみない」「抜群」など
※ただし、立証できる場合を除く - 最上級を意味する用語：「最高」「最高級」「極」「一級」など
- 医師法・医療法・薬事法など医療及び医療類似行為に抵触する用語：「治す」「治る」「治療」「療法」「医学的」「医療」「診察」「診療」「診断」「効く」など
この記事の監修を担当した弁護士
M&M法律事務所
代表弁護士 松澤建司
早稲田大学法学部卒。30年以上に及ぶ弁護士経験を持つ。薬事法ドットコムとオフィスを共にし、薬事法ドットコム法務委員会委員長。誠実・的確・迅速なリーガルサービスの提供を心がけ、一般民事事件を中心に企業法務も取り扱っている。
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