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教えて薬事法

健康食品

カルピスのアレルケアで「成分広告(L92乳酸菌)と商品広告」を分ける広告手法はOK?

カルピスさんの商品アレルケアに含有されるL92乳酸菌の広告手法について教えて下さい。

(あ)新聞広告で「花粉症にL92乳酸菌」と成分広告を打ち(商品は登場せず)、翌日の折込チラシでアレルケアの商品広告を打つ(成分の効果は訴求せず)という手法はOKですか?

(い)新聞広告の広告主がカルピスさんである場合と「環境・生活習慣アレルギーケアフォーラム」である場合で差がありますか?

(う)「L92乳酸菌」の成分サイトを作り、そこで「花粉症によい、アトピーによい」などと訴求し(商品は登場せず)、そこへのアクセス者にアレルケアのLPにリンクするリタゲバナーを当てるという手法はどうですか?

掲載日:2018/4/10
企業名:(非公開)

1. ポイントは訴求物が広告か非広告かということです。

薬事法上非広告であれば薬事法適用外なので薬事法違反の問題も生じません。
広告か非広告かは薬事法上の広告の3要件で決まります。

(1)顧客を誘引する(顧客の購入意欲を昴進させる)意図が明確であること。
(2)特定医薬品等の商品名が明らかにされていること。
(3)一般人が認知できる状態であること。 

中でも重要なのは(1)の顧客誘引性です。

今回ご質問のケースではいずれも商品名が登場せず、その点では(2)も論点たりえますが、ここは広く解釈されているので(「医薬品の範囲基準ガイドブック」第3版 P134 2(2))、この要件は充足していると考えられます。

2. この顧客誘引性は、エビデンスの適格性(学術性の高さ)と商品広告との距離の2軸で考えることができます。

まず、効果訴求の元になるエビデンスが体験談というのであればエビデンスの適格性はほぼゼロなのでそれに基づく訴求はたとえ成分のみの訴求であったとしても顧客誘引性があり、薬事法上の広告と考えられます。

以前差止訴求で問題となったクロレラチラシは体験談のみでしたので広告と考えられます。

L92乳酸菌の広告が、ダブルブラインドRCTなど機能性表示レベルでの試験を元にしたものであればエビデンスの適格性は問題ありません。

次に、商品広告との距離は、近ければ近いほど顧客誘引性が高まります。

たとえば、ダブルブラインドRCTの結果であってもLPに載せると商品との距離が近く内容によっては広告と見られる可能性もあります。

インナーとして使う場合も商品同梱なのか別送なのかで差が生じます。

3. 以上の観点から考えてみましょう。

(あ)新聞本体と折込チラシでは距離は遠いと思います。
まして、そこに1日のタイムラグがあると言うのならなおさらです。
それゆえ、その新聞広告がダブルブラインドRCTを元にしているなど学術性の高いものであれば、この新聞広告は非広告と考えられます。

(い)広告主体がれっきとした第三者であった方が商品広告との距離は遠いと言えますが、そうでなければNGとまでは言えないと思います。
エビデンスの適格性が高ければ広告自体は商品販売者であってもよいと思います。
化粧品の事例では、DHCさんが広告主となって「真皮層まで浸透するスーパーコラーゲン」という成分広告を打っておられます。

(う)リタゲ手法について商品広告との距離が近いと考えるか遠いと考えるかは難しいところです。
しかし、成分効能サイトの学術性が高ければ仮にリタゲ手法の距離が近いと考えても即NGとは言えません。

4. 条件設定によっていろいろ変わって来ますので、ご興味おありの方はお問い合わせ下さい。