脱毛症の総患者数6600人/間違いやすい広告表現(2)

日本で唯一人、クリニックのリーガルマーケティングを
コンサルしている林田です。

前回は間違いやすい広告表現として価格表記を
取り上げましたが、今回は患者数です。

「脱毛症の総患者数6600人」という表記は
どうでしょうか?

ガイドラインではまず手術件数について
こう述べています(P27.薬事法ルール集18A2>>>
https://www.yakujihou.com/content/pdf/kettei.pdf )。

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ア 当該病院又は診療所で行われた手術の件数
(広告告示第3条第1号関係)

手術件数については、治療の内容として広告可能な
範囲の手術の件数とし、以下に掲げるものに限られる
ものとすること。

(1)診療報酬点数表で認められた手術(自由診療として
実施する場合を含む。)
(2)先進医療として届出された手術(自由診療として
実施する場合を含む。)
(3)医薬品医療機器等法の承認又は認証を得た医療機器を
使用し、承認又は認証された範囲で実施された手術

手術件数を広告する際には、当該手術件数に係る期間を
暦月単位で併記する必要があること。

また、広告された内容(手術件数)の正否が容易に
検証できるようその広告された手術件数について、
ウェブサイト、年報等広く住民に周知できる方法により
公表されていること
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また、外来患者数についてこう述べています(P27)。

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エ 在宅患者、外来患者及び入院患者の数
 (広告告示第3条第4号関係)

  在宅患者、外来患者又は入院患者の数を広告する際には、
当該患者数に係る期間を暦月単位で併記するとともに、
広告された内容(患者数)の正否が容易に検証できるよう
その広告された患者数について、ウェブサイト、年報等
広く住民に周知できる方法により公表されていること。
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こうしてみると、「手術件数」を表現するときは、
自由診療だと既承認医薬品・医療機器を使ったもので
なければならないという縛りがあり、多少面倒です。

しかし、「外来患者数」にはそういう縛りは
ありませんので、こちらの方がやりやすいですね。

ただ1点、件数を暦月絡みで示さなければなりません。

そうすると、今回の事例は、例えば、こんな表記が
よいでしょう。

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脱毛症の総患者数(外来患者数)6600人
*2015年4月~2018年11月
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これを知らなかったがために指導されている例も
ありますのでご注意ください。

いかがでしたか?

年内はこれが最後になります。

年明け1月10日にまたメールしますね。