4月1日付でオンライン診療指針のQ&Aが改定
されました。
その解説記事には、糖尿病治療薬はオンライン
診療で出せなくなったかのような記事もあります。
今日はそれに関するQ&Aです。
Q．「指針」Q＆Aの改定に関し、
“ 「オンライン初診では認められていない麻薬
処方などが行われている」、「オンライン診療で
糖尿病治療薬をダイエット薬などと称して処方
される事例が後を絶たない」点などを重視し、
適切なオンライン診療実施を求めるものです ”
という記事がありました。
オンライン診療で糖尿病治療薬をダイエット目
的で処方することはできなくなるのですか？
A．1．厚労省の解説はこうです。
“ オンライン初診において、「診療録等により
患者の基礎疾患の情報が把握できない場合に
は、【薬剤管理指導料】の「1」の対象となる
薬剤（例えば抗がん剤や糖尿病治療薬など）を
処方できない」としているのは、以下の点を考
慮したものである
▼電話や情報通信機器を用いた診療において
は、「患者の基礎疾患の情報等の診断に必要な
情報」が十分に得られないことがありうる
▼診療録等により患者の基礎疾患の情報が把握
できない場合に、副作用等のリスクが高いと想
定される上記医薬品の処方はその対象から除外
する ”
2．オンライン診療で糖尿病治療薬の処方が不
可なのは「基礎疾患の把握ができていない場
合」です。
3．よって、オンライン診療で糖尿病治療薬を
ダイエット目的で処方している場合は、問診
（アンケート）において基礎疾患についてしっ
かりとヒアリングすることが重要です。