訪問診療の現状

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  • 投稿カテゴリー:医療の虎

コロナの医療ひっ迫で訪問診療が
脚光を浴びていますが、
今回は、その現状をまとめてます。 
 
A.法的規制:16キロルール
 保険診療で行うには16キロの範囲内
 でなければならない。
 
 実際にも往診車1台で16kmを移動すると
 効率が悪いので8km程でエリアを固めるのが
 一般的。

 16キロを超えてもやりたい場合は
 自由診療として行うことになる。
 
 
B.顧客
 施設と個人(在宅)がある。
 前者は入り込むのが難しい。
 後者はケアマネジャーとつながっていれば
 紹介がありうる
 
*有効な開拓法は地域の介護事業所の
 交流会に営業の人間を参加させること。
 平時は介護事業所への戸別訪問も行う
 が、日中は責任者に会うことが難しく、
 パンフレットを置くだけになってしまう
 場合が殆ど。
 
 ツクイの様な大手の介護グループだと
 年に1回程の講習会を行うので、
 そういう時に先生が30分程セミナーを
 行うと繋がりが深まる
 
 
C.必要な人とコスト
 1.医師:日当8~10万、
 2.看護師:月給で40~50万、
 3.運転手:医師も看護師も運転
   できなければ運転手を雇う
   (月給で25万くらい)
  *ドライバーは定年後の男性が多く、
    最低賃金に近い金額で雇用可能。
   訪問件数が増えてきたら、ドライバーを
   雇用して移動中に先生や看護師さんに
   電子カルテ入力をお願いする。
 
 
D.必要なものとコスト
 1.聴診器。数千円
 2.血圧計やパルスオキシメーター
  (サチュレーション測定)。
  合わせて2万円程
 3.レセコン。リースで月5万円程
 4.薬剤。訪問薬局を使う(院外処方)
 5.車
 6.診療所。マンションの一室で十分
 
 
E.診療に使う時間
 1.施設:1人10分
 2.在宅:(初診)30~60(再診)10分
 
 
F.売上
 1.往診料目安
 在宅:1人5万円
 施設:(1施設1人の場合)1人2~3万。
 (1施設複数人の場合)1人8,000~1万。
 2.ほかに、診察料と医薬品処方料。
 
 
いかがでしたか?